主婦でデイトレを始める人は多く、5~10%以下と言われるデイトレーダー生存率も専業主婦に限ればもっと高いと言える。これには明確な理由がある。
パートタイマーやその他在宅ワークと比べても効率的に稼げる可能性が高く、主婦の間でも人気の副業となっている。しかし一歩間違えれば家計がマイナスとなるので注意したい。
本記事では主婦がデイトレーダーとして成功しやすい理由について解説する。
主婦が副業で稼ぎたい理由
筆者は男だが、専業主婦の妻がいる。妻や、妻の友達とはいつもよく話をするため、専業主婦という立場の考え方がそれなりによくわかっているつもりだ。
旦那の稼ぎが多かれ少なかれ、主婦は自分の力でお金を得たいと考えている人が多い。
決して悪い意味ではなく、ただ単純に旦那が稼いでくれたお金を自分の使いたいことに使うことが後ろめたく感じるらしい。「気にしないでいいよ」と言われてもそういう問題ではない。
妻が外に働きに出ることを良く思わない旦那もいるが、この理屈を言われてしまうと難しい問題に発展する。
旦那が月収100万円だろうと200万円だろうと関係ないのだから。
自分で使いたいことのために躊躇なく好きに使えるお金が欲しい。そのために稼ぎたい。
これが主婦の願いなのだ。
主婦の仕事は尊重されるべき
主婦業について考えたことはあるだろうか。世間では軽視されがちな主婦の仕事。
家事はやって当たり前、旦那は外で仕事をしてきて偉い。そんな風潮が出来ている。
しかしそう思っている世の男性は、たった1日でもいいから主婦業を家事をやってみるといい。
外で働いているのが幸せに感じるほど家事はしんどい。
子どもが小さい家庭の家事を書いてみよう。
・朝食作り
・子どもたちや旦那を起こす
・子どもたちや旦那が出掛ける身支度
・見送ったら掃除、洗濯、食器洗い
・買い物を済ませる
・夕飯の下ごしらえ
・休憩
・子どもたちが帰ってきたらずっと世話に追われる
・夕飯を作る
・お風呂に入れる
・寝かしつけ
・偉そうに帰ってくる旦那に晩酌
・アイロンをかけてたたむ
・食器の片づけ
・憩いの時間
・就寝
どうだろうか。男性は自分自身の1日と比べてみるといい。どちらが大変かという議論は夫婦間においては喧嘩の種にしかならないが、こういう時なら考えてみてもいいだろう。
しかもこれが毎日だ。土日、祝日も仕事量は大差ない。
筆者なら3日で音を上げる。主婦はこれほど大変な仕事を毎日こなしているのだ。本来であればもっと尊重されるべきであり、堂々と自分のためにお金を使って欲しい。
家事が軽視される理由
主婦業が軽視される原因、主婦が自由に思われてしまう理由は時間にあると考えられる。
子どもや旦那を送り出してから帰宅するまでの間はある意味で順番が前後しても問題ない家事が続く。そのため時間に追われていないように思われる面がある。
疲れて昼寝をする一面がアニメなどではスポットを浴びがちであり、そのイメージも良くない。
言い換えれば昼寝しなければ体力が持たないほど疲れるのが家事であり主婦業なのだ。
「パートに出てくれ」「家で楽してるんだから」「仕事で疲れてるんだ」
このようなキラーワードは控えた方がいい。
主婦に出来る仕事は限られる
先述のように順序は決まっていなくとも、時間には追われている。
パートに出ても2~3時間程度であり、稼げる金額は多くない。移動距離、移動時間が長いところでは絶対に働けず、正社員の共働きで家事もこなしていたら自由時間など皆無だ。
そうなると出来る仕事はかなり限られてくる。
在宅ワークもひと昔前と比べるとかなり融通が利くようになっている。
以前は在宅でパソコン仕事というとSOHOと言われるちょっと怪しいイメージが主であったが、今ではクワウドワークスを始め、多くの在宅業務委託のサービスがある。
自宅で記事を書いたり、サイトデザインをするなど、タイピングやパソコンの知識、経験が少しでもあれば生かせる仕事がたくさんある。
もう1つは株やデイトレードだ。こちらも主婦には非常に適した仕事と言える。
共通して言えることは「合間で出来る仕事」ということだ。
まだあまり開拓されていない分野の仕事を隙間産業、ニッチ産業と言ったりするが、主婦の副業は文字通り時間の隙間産業で出来るものがベストということになる。
集中力や気分転換、気晴らしという意味でも家事の合間合間で仕事が出来るのはプラスだ。
主婦業の気持ちの負担を軽減出来る。これも主婦がデイトレに向く理由の1つだ。
だが主婦がデイトレに向く大きな理由は他にある。
主婦がデイトレに向く理由とは
デイトレはメンタルが重要だと当サイトでも繰り返し書いてきた。
メンタルコントロールが出来ないと人間の本能である損失回避の法則から無限ナンピン、コツコツドカンという損大利小のトレードになってしまう危険性が高いからだ。
人間の脳は女性脳と男性脳に分かれていて、考え方の根本が違っている。
女性は感情的であり、男性は理論的と言われている。デイトレをする上で感情的な行動はマイナスに作用するのだが、それ以上に女性脳は現実主義という考え方を持っている。
男性が夢見がちである反面、女性は現実を直視することが出来る。
よって、お小遣い稼ぎという目的でデイトレを始めたのであれば、無茶なトレードや欲張った行動はしない。きちんと目的を達成するために行動することが出来るのだ。
しかしもちろん感情で動くという一面もあるため、危険はある。
2006~2007年あたりにFXで家計を使い込み、破産して借金を背負った主婦の番組が特集された。2018年には仮想通貨(暗号資産)で借金を背負った女性もいる。
もちろん女性に限った話ではないのだが、損失から熱くなって感情的な行動を取るととんでもない損失につながる危険性があることも頭に入れておかねばならない。
デイトレ向きの女性脳
これから女性脳とデイトレードについて書いていくが、もちろん10人いて全てに当てはまるわけではないこと、あらかじめご了承いただきたい。傾向という意味での話になる。
だが当てはまる人はきっと多い。当てはまるようならば目を背けず受け止めて欲しい。
そしてその上でデイトレに生かして欲しい。
感情的な行動がマイナスと書いたが、マイナスばかりではない。
あくまで損失回避の法則、プロスペクト理論に当てはめるとマイナスになるだけだ。
プロスペクト理論はこちらの記事を参考にして欲しい。
結論から言えば勝てる。問題なく勝てる。コツコツドカンという投資スタイルは完全悪のように扱われることが多いが、果たしてそうだろうか。人間誰しもが少なからずコツコツドカンになるはずだ。 プロスペクト理論というのがある。人間の損失回避思考理[…]
感情的な行動はデイトレにおいてプラスに作用する面もある。
デイトレに必要なこととして、決断力と行動力がある。迷いなく即決断し、即行動に移すためには余計な理屈を挟んではいけない。怪しい値動きを見付けた時、感情のままに買う。
これはとても大切なことだ。男性脳ではどうしても一瞬の躊躇が入り、チャンスを逃してしまうケースが多い。「あ、待てよ」と考えているうちに機会損失となってしまうのだ。
上書き保存が出来る
女性脳は上書き保存が出来る。男性が元カノのことを未練タラタラで想っているケースは非常に多い。しかしその反面、女性は元彼のことなど全く気にしていないことが多い。
これは上書き保存が出来るかどうかの違いによるものだ。
男性は新規保存となるため、過去の思い出が消えない。
つまり売った後、その銘柄の株価が気になって仕方ないのだ。売った後に上がってしまうことを嫌うあまりにリカクやロスカットが遅れてしまうこともしばしばある。
これはデイトレをする上で大きなマイナス要素となる。
女性脳であれば売った後の株価を全く気にすることなく次へ行ける可能性が高い。
完全にデイトレ向きなのだ。
現実主義の強味
経験上ロスカットをした方がいいけどどうしよう・・・と迷っているとしよう。
男性脳はここで理論的に考える。7~8割切った方がいいだろうという結論に至ったとして、次にどのような行動を取るだろうか。プロトレーダーとして強い意志を持った人以外はホールドだ。
なぜ7~8割ロスカットすべきと思っていながらホールドするのか。
それは2~3割の可能性について脳内で理論的に考えたのだ。そしてそこに賭けてみようと考える。なんてことはない。最初から結論など決まっている。
理論的に正しいと、ホールドすることを正当化する理由探しをしたに過ぎない。
対して現実主義を持つ女性脳はここでロスカットを堅実に選択しやすい。理論的に考えるとやはりプロスペクト理論が邪魔をして切れなくなってしまう危険はある。
だが現実主義はその名の通り現実を直視する。
今まさにロスカットすべきだと身体が教えてくれているのだから、それに従うように出来ている。夢見がちな脳とは違うため、過去の経験則の通りに動けるのだ。
大金持ちになりたい、億万長者になりたいという夢を見るわけではなく、お小遣い稼ぎがしたい、家計の助けになりたい、自分で好きに使えるお金が欲しい。
そう考えられることで堅実な行動を取ることが出来るはずだ。
合間の時間を有効活用出来る
1章の最後に触れた時間の隙間産業について補足したい。
デイトレードは朝9時~9時半はゴールデンタイムとも呼ばれるほど特別やりやすい。多くの人が集中することで値動きにボラティリティが出来るからだ。
朝の30分だけデイトレをして稼いでいる兼業投資家もいるくらいだ。
前場寄り付き直後はデイトレードで利益を上げる大チャンスだ。朝だけトレーダーという言葉を聞いたことがあるだろうか。信用取引ルールの関係上、このような言葉が出来たと思われる。 以前は信用取引を行うと、売った後も余力の回復はなかった。 […]
その他の時間においてもデイトレードの基本はヒット&アウェイだ。
つまり買ったら短い時間で売ることを繰り返す。
トレードをするために費やす時間は長いものの、実際にトレードをしている時間はそんなに長いわけではない。デイトレーダーは待つことも仕事なのだ。
とは言ってもそこまでかじりついてパソコンを見なくても問題はない。
アイロンがけや洗濯物をしながらという「ながら仕事」で十分事足りる。
多くを望んでしまうと難しい面も出てくるが主婦が考える「自分で自由に使えるお金を自分自身で稼ぎたい」という願望を実現するという意味においてはデイトレードはやはりベストだ。
繰り返すが損失リスクは十分に考えて欲しい。
家計に手を出すようなことはやめておこう。
まとめ
旦那さんと相談をし、〇〇万円負けたら潔く引退するなど、きちんと決めた上で頑張ってみるのがいいだろう。旦那さんも是非奥さんを応援してあげて欲しい。
ソーシャルゲームなどの上位は男性が多いものの、最上位組には決まって女性もいる。
現実主義だけにゲームやデイトレは極めた主婦が最強だと筆者は思っている。
もしかしたら眠っていた才能が花開くかも知れない。
株の始め方についてはこちらの記事を参考にして欲しい。
株の始め方、購入方法からデイトレードのやり方、勝ち方まで解説していく。投資関連はこれからの時代を生きていく上で非常に大切な要素になるのは間違いない。 しかしこの日本ではなかなか投資に対して積極的になれない人が多い。 教えてくれる[…]
また、主婦はママ友の集まりなどで様々な情報に自然と触れる機会が多い。
大きなチャンスを手にする可能性も秘めているだろう。
普段何気なく生活している中にも株取引に生かせるチャンス、ヒントはたくさんある。株価は景気の先取りなどというが、個別銘柄ではそんなことばかりではない。 実生活の中にあるヒントを使うことで株価を先取りすることも可能だ。 まずはニュー[…]
まずは現実主義としてデイトレをマスターし、その上で余裕が出来たら是非こういった母親という立場だからこそ得られる情報を生かすトレードにもチャレンジしてみて欲しい。