株の始め方、購入方法からデイトレードのやり方、勝ち方まで解説していく。投資関連はこれからの時代を生きていく上で非常に大切な要素になるのは間違いない。
しかしこの日本ではなかなか投資に対して積極的になれない人が多い。
教えてくれる人が全くいないのもその原因の1つだろう。教えてくれるという人がいても怪しい勧誘だったりもして投資にうんざりしてしまっている人も多いと思われる。
今日ここでその概念を変え、株やデイトレードに明るい要素を見出して欲しい。
本記事では株の始め方だけではなく、株取引がどのような仕組みで出来ているのか、株式投資に必要なものについてなど初心者が知りたいこと全てを説明したいと考えている。
どうか最後までお付き合い願いたい。
株の始め方・デイトレの始め方とは
株を始めるには証券会社の口座を開設する必要がある。
ただ単純に株を始めるというだけであれば、どこか1つでも証券口座を開設し、そこに入金して買い注文をすれば始められるし、簡単に株は買えてしまう。
だが本記事ではそんなことではなく、きちんと株を始める目的に照らし合わせて話していきたい。
株というのは『投資』という言葉をよく使う。株式投資と言われるくらいだ。
老後2000万問題が取り沙汰されると株を始めたいという人も増えた。
投資という言葉を使うと、少しずつでも確実に増やしていくというイメージがそれは貯金、貯蓄だ。投資に確実性などない。それどころか大金を失うリスクもある。
株を始める前に、株やデイトレードにはそのようなリスクがあることを知って欲しい。
筆者は株を始める際、リスクに盲目だった。
そのせいもあって500万円以上の大金を1年間で失う経験をした。
だがきちんと勉強をし、勝つための手法や理論を身に付けて以降は毎年堅実に利益を積み上げることが出来ている。株で勝つためにもリスクにきちんと目を向けて欲しい。
証券口座を開設しよう
証券会社に口座を開くことを怖いと考える人もいるかと思うが、なんてことはない。郵便局や銀行で口座を作ることと何も変わらない。口座を持つリスクなどはないから安心して開こう。
年間維持費などがある証券会社も一部あるので、無料のところを選びたい。
証券口座を開くステップはとても簡単だ。
2.自宅に届いた紙に記入・捺印をし、マイナンバー、身分証のコピーを添えて郵送する
3.開設されるとIDやパスワードが入った封書が自宅に届く
このような流れになっている。しかし「今」まさに口座の開設をしようと意気込んでいる時にはこのステップさえ煩わしく感じてしまうこともあるだろう。
最短で証券口座を開く手順
現在ではそういう人のためのもっと簡単な制度がある。
2.身分証などをスマホ撮影の写真などでアップロードする
3.IDなどが入った封書が届く
たったこれだけだ。かなりの手順が省略出来る。行動意欲があるタイミングで申し込んだものの、資料が届く頃には気分じゃなくなってしまったという経験もあるだろう。
このオンライン申し込み制度であればその心配もない。
スマホからでも問題なく開設出来る。
どこの証券会社を開くにしても、税金面で有利になる特定口座・源泉徴収ありを選ぼう。
後からでも変更は可能だが、1年のうちに1回でも一般口座や源泉徴収なしで取引をしてしまうと確定申告をする必要が出てきてしまい、とても面倒になってしまう。
詳しい株の税金制度はこちらをお読みいただきたい。
株の税金制度、税金対策について解説する。確定申告が必要とされる一般口座、損失繰越を考えている人だけでなく、特定口座の源泉徴収ありで取引をしている人の税金対策もある。 こちらが得をする仕組みについては役人がご丁寧に教えてくれることはない[…]
オススメの証券会社
証券会社によってウリにしている部分は全く違う。
例えばデイトレードに特化しているのは松井証券、楽天証券、SBI証券となる。
この3社はなんとデイトレードの信用取引手数料が無料となっている。デイトレというのは1日で何度も、何十回も、時には100回以上も取引をすることがある。
その手数料がある、なしでは結果がとんでもなく変わってくる。
デイトレに特化したこの3社の詳しい説明や、今さら聞けない信用取引の意味、制度などは以下の記事を参考にして欲しい。
デイトレに手数料がどのくらいかかっているのかご存知だろうか。2013から信用取引回転が無制限となった。買って売ればまた余力が回復し、何度でもトレード出来るのだ。 これにより、積極的にデイトレーダーのための手数料体系を作ってきた証券会社[…]
1日の中で売買を完結させるようなデイトレードにも興味があるという人はこのデイトレに向く3社の開設をしておけば間違いないだろう。出来るだけ3社とも開いておくことを勧める。
今では少なくなったが、通信障害などで注文が通らなくなってしまうことがある。
そんな時、他の証券会社の方では注文出来ることも多い。
リスク管理という面において少なくとも2社以上開設するのは必須となる。
筆者は兼業デイトレーダーであるため、当然デイトレ手数料が無料の3社を開設済みだ。後述するが、各社が提供するトレードツールというのも重要になってくる。
筆者が特に気に入っているのが楽天証券のマーケットスピードと、松井証券のネットストック・ハイスピードだ。
株取引の仕組みとは
証券口座が開設出来たら次はいよいよトレードとなる。まずはお金を口座に入れるところからだ。インターネットバンキングからでも入金可能で、リアルタイムに反映される。
仮想通貨(暗号資産)のようにタイムラグが出ることもないので安心だ。
株取引はまず銘柄を探すところから始まる。
上場会社が株という商品になって市場に出回っていると考えれば良い。
では、どのような銘柄を買えばいいのか。
デイトレードにおいては今後値上がりするであろうという考え方よりも、株価が大きく上下している銘柄(ボラティリティがある銘柄)を狙うことが基本とされている。
売値-買値がプラスであれば利益になるという基本中の基本を繰り返し忠実に行うのがデイトレードだ。長く保有するわけではないため、下がる株でも利益を出すことが可能となる。
それでもやはり上がる株の方が魅力的に見えよう。
特に初心者のうちは急騰銘柄に夢を見がちだ。だが多くは夢破れ散っていく。
まずは株価がどのように決まり、売買されているのかを説明し、その後で銘柄選びのコツについてお話しよう。
株価が決まる流れ
株価というのは常に変動している。初めて株を買う人が人気銘柄の値動きの速さを見たらきっと驚くことだろう。それくらい1秒で株価は大きく違ってくるものだ。
にわかには信じ難いが、その場その場で買いたい人と売りたい人の希望が合致している。
需給が一致しているのだ。
スーパーのお惣菜コーナーを想像してみよう。
2.20%オフシールを貼ったら3パック買われた
3.30%オフシールを貼ったら売り切れになった
4.厨房にあったストックを3パック出したら定価でも売れた
筆者は学生時代に総菜売り場でアルバイトをしていたことがある。実際このような現象は起こるのだ。20%オフ~半額である50%オフシールまであり、狙っている人は多い。
安くなるのを待っていたものの、待っている人が多ければ20%引き、30%引きで買い手の方が多くなる。
20%引きの時点で3人と需給が一致し、30%引きで7人と需給一致となる。
売り切れとなったことで需要が供給を下回ることはなくなった。そこで試しに売り場に出していなかった同一商品を出してみると、値下げを待っていたものの買いそびれた組の需要があった。
再度値下げを待つことも出来るが、売り切れリスクを考え、定価でも買う人がいる。
こうしてこのお惣菜の価格は需要と供給によってリアルタイムに変わっていく。
株価が決まる仕組みとはこのようになっているのだ。
では、その上で銘柄を選ぶコツについてお話しよう。
株は人気投票
株をする上でここの表現はバカバカしく感じる部分もあるかと思う。だが最重要事項と言っても過言ではないほど大切なところになる。是非きちんと読んで欲しい。
株は人気投票と言われる。AKB総選挙などとあまり変わらないのだ。
急に親近感が湧いてきたと思う。
総選挙に限らず、各自ごひいきの芸能人がいるだろう。
そのごひいきの芸能人という例えこそ株で勝つポイントがよくわかる。
是非下記の流れにおける自分自身の心境を考えてみて欲しい。
2.調べてみるもまだまだ無名でメディアの露出は少ない
3.雑誌やテレビで時々見かけるようになる
4.ドラマなどをきっかけに注目を浴びる
5.大ブレイクする
こういう経験は何度もある。
妻は無名だった頃のしょこたんこと中川翔子さんをずっと応援していた。マツコ・デラックスさんがまだ売れていない頃、島崎和歌子さんと2人でトークしている番組を欠かさず見ていた。
野生爆弾のクッキーさんも独特ながら面白いと売れない頃から見ていた。
あくまで一例としての心理を書かせてもらう。誰にでも共通という心理ではないこと、ご了承いただきたい。上記1~5番の応援する人の心理について考察する。
2.この人絶対いつか売れる!応援したい!
3.やっと日の目を見ることが出来たね。嬉しい。
4.応援してきて本当に良かった。でもちょっと寂しいな
5.嬉しいけどもう遠い世界に行ってしまった気がする
いかがだろうか。応援しているため、ブレイクするのは嬉しいが、自分だけのもの(元々そうではないが)ではなくなってしまった、自分だけが知っている人ではなくなってしまった。
そんな寂しい気持ちを同時に抱えることになる。
これを株に置き換えたらどうなるか。
心理面は株価に大きく影響する
応援している芸能人が株になったらこのような心理となる。
2.やっぱりまだ買われていない、応援しよう
3.ちょっとずつ上がってきたけどどうしよう
4.皆が期待し始めたのか一気に上がったけど、そろそろいいかなぁ
5.急上昇したけどこんな人気化しちゃったらもういらないや
少々強引な部分もあるが、株においてはこのような心理の流れとなる。
芸能人の話においてもわかると思うが、ポイントは先回りにある。
噂で買って事実で売れという格言があるのだが、先回りはまさにそれを具現化した行動になる。
1~3番のように自分だけしか知らないのでは、自分だけしか良さを理解していないのではないかという銘柄を探すことは株式投資の醍醐味の1つだ。
周りが気付いて買われ出せばウキウキワクワクし、4番のような上昇や、5番の仕上げとも思えるような急騰があれば満足して次を探しに行くことだろう。
素人がジャンピングキャッチして大損になってしまう理由はここにある。
慣れたトレーダーが手放すタイミングほど初心者にとっては魅力的に見えてしまう面もあり、言わばババ抜きにおいてJOKERを自分から掴みに行ってしまうようなものだ。
株で大損した人を何人も見てきた。退場者を何人も見てきた。億を掴んでから破産に追い込まれた人も見てきた。そして筆者自身も株で大損をした経験者である。 株で大損する人の流れ、特徴とはどのようなものだろうか。 株[…]
もちろんデイトレにおいてもこういう銘柄を探しておく価値は十分ある。
突然人気化してしまってはその銘柄の特徴もわからないまま参戦することになるが、事前に見ておけば銘柄の癖も把握出来る。さらにスイングや中長期投資と併用すれば心にゆとりも持てる。
本当に何気ない日常の中にヒントが隠されていることもある。
見逃さないようにしたい。
普段何気なく生活している中にも株取引に生かせるチャンス、ヒントはたくさんある。株価は景気の先取りなどというが、個別銘柄ではそんなことばかりではない。 実生活の中にあるヒントを使うことで株価を先取りすることも可能だ。 まずはニュー[…]
初めて株を買うまでの流れ
証券口座の選び方、株価の決まる仕組み、銘柄選びのコツについて書いてきた。
最後はいよいよ株を買う作業についてだ。
株を買うためには証券会社のホームページにIDとパスワードを使ってログインし、注文することで出来るのだが、取引ツールを使わない株取引は非常にわかりにくい。
各証券会社はトレードツールの提供にも力を入れている。
これは株価を監視したり、チャートを見たり、実際に売買の注文も出来るツールだ。このトレードツールを使えばどの会社であっても少し説明を読めば注文は簡単に出来る。
トレードツールを使うということ自体が難しく感じる人もいるだろうが、実際にはツールがないと難しく、ツールを使っての注文であれば誰でもわかりやすく出来ている。
オススメのトレードツール
各証券会社ごとに使えるツールは別々となる。目的によってツール選びも重要なのだ。
初心者に断然オススメなのが楽天証券のマーケットスピードだ。このツールは昔から人気が高い。何より見やすいのが一番のウリだ。シンプルかつスタイリッシュでもある。
筆者が最初に開設したのはこの楽天証券であり、マーケットスピードは初めて使ったツールでもある。そしてもちろん今でも使っている。最も愛着のあるツールだ。
設定も簡単で、初心者が最初に使うツールとしてはベストと言える。
注文ツールとして最もオススメなのは松井証券のネットストック・ハイスピードだ。こちらは注文訂正や注文取消しがワンクリックで可能となっていて、スピード重視のツールとなる。
デイトレーダーは一瞬の判断、行動が必要になるため、無駄な動作を全て排除し、取引注文に特化したこのツールはデイトレーダーにとって重要なものとなっている。
筆者がこの2社のトレードツールを愛用している理由もわかってもらえたと思う。
習うより慣れろという言葉があるように、株は慣れることが大切だが、やはりわかりにくいツールでは最初からやる気が削がれてしまう可能性もある。
楽天証券のマーケットスピード、松井証券のネットストック・ハイスピードは、機械オンチである筆者が何の苦労もなく使えるトレードツールだけに誰でも使いこなせることだろう。
是非、充実した株ライフの第一歩を踏み出して欲しい。
まとめ
株、デイトレードの始め方やオススメのトレードツールについて解説してきた。中でも株は人気投票という部分は特に覚えておいて欲しい。自分だけの情報はとても強い。
だが周りも簡単に知ることが出来る状況になればその情報は決してもう激レア情報ではないのだ。
株で勝つためには先回りが重要であること、忘れないようにしよう。