デイトレに向く手数料無料の証券会社とは|今さら聞けない信用取引

デイトレに手数料がどのくらいかかっているのかご存知だろうか。2013から信用取引回転が無制限となった。買って売ればまた余力が回復し、何度でもトレード出来るのだ。

これにより、積極的にデイトレーダーのための手数料体系を作ってきた証券会社がある。

なんと信用取引の手数料が無料という証券会社が3社ある。

信用取引は言わば証券会社から借金をして株を買う形のため、金利がかかる。しかしこの金利は1日あたりで見ると極々わずかなものであり、デイトレならば気にする必要はない。

2012年までは300万円程度の資金で信用取引を行えば1日に1万円近い手数料+金利がかかっていたため、この改革はデイトレーダーにとって画期的なものとなった。

信用取引は怖いというイメージを持ち、信用取引口座を未開設の人も多いだろう。

今さら聞けない信用取引のシステムについてもこの機会に解説したい。

株の信用取引とは

株は怖い。信用取引をして借金になった人がたくさんいる。

このような話を聞いたことがあり、信用取引口座を開くことをためらっている人は意外に多い。

確かに激しい値動きの中で余力をフルに使ったトレードをしていればそのように借金になる場合もある。空売りで大損になる場合は元本を超える大負けの悲劇もあり得る。

しかしリスクの高まった状態になると増し担保(通称マシタン)規制などが入り、ハイリスク銘柄ではレバレッジをかけにくいシステムになっている。

確かに信用取引というのは証券会社から借金をして株を買う仕組みだ。

100万円の資金があれば300万円程度の信用余力があり、フルに使えば300万円分買うことが出来る。信用二階建てと呼ばれる最もリスキーな買い方をするならば、現物株を100万円購入し、その株を担保にして信用取引をする形になる。

すると合計で400万円分弱まで株を買うことが出来てしまう。

ここで思い出して欲しいのは、現金を100万円しか持っていないということだ。

100万円しか持っていない人が360万円分の株を買い、それが半分になってしまったらどうだろうか。180万円の損失だ。そう、80万円が借金となって残るのである。

信用取引が怖いと言われるのはこのケースに着目した場合のことだ。

デイトレードにおける信用取引

デイトレにおける信用取引ならば上記のようなリスクの取り方はあまりしないだろう。

そこまでのリスクを取ってしまうタイプは正直信用取引はしない方がいい。決してオススメしない。信用取引に興味を持たないで欲しいところだ。

デイトレをメインとしているのに怖くて信用取引が開設出来ていないという人は是非これから書く例を参考にして欲しい。

1.A銘柄を80万円分の株を買う
2.40万円分売り、B銘柄を40万円分買う
3.B銘柄を40万円分売り、A銘柄を再度40万円分追加する

この流れを想像していただきたい。

1番、2番、3番ともに80万円分の株を保有していることになる。仮に倒産に巻き込まれ紙クズ同然になったとしても、最大損失は80万円までということになる。

現物で持っていても最大損失は80万円、信用取引でも最大損失は80万円。

そう、何も変わらないのだ。

信用取引が怖いのはあくまでも自分の所持金以上の余力を使ってしまうトレードのみだ。100万円の資金で100万円の資金内でトレードをする分には現物と何も変わらない。

それでも信用取引が怖いというのなら、それは現物株、株式投資が怖いと言っているのと変わらない。

もう1つ、実は3番についてだが、これは現物取引しか出来ない人は不可能なトレードだ。差金決済というシステムに引っかかり、A銘柄は20万円分までしか購入が出来ない。

現物株でデイトレードをするにはこのような制限もかかる。

それゆえ、いったん売ったら買い戻せなくなるという「持たざるリスク」を感じてしまえばロスカットすべきタイミングで躊躇してしまい、損失につながる可能性もある。

現物取引と信用取引で出来ることの違い

上記の1~3番までの流れで現物と信用の差は何か考えてみよう。

・1~3の手数料は800~1200円程度
・A銘柄は3番で20万円分までしか買えない
・その後も100万円分トレードごとに800~1000円程度の手数料がかかる
・1~3の手数料は0円
・1~3の金利は120円程度
・3番でA銘柄を40万円分買える
・その後も同じ日に何度でもトレード可能

いかがだろうか。まとめよう。

・信用取引は自分の所持金枠の中で行えば現物取引と何ら変わない
・金利はかかるが、現物取引の手数料と比べると全く気にならない額
・差金決済がないため無制限に回転が出来る

この状況で信用取引口座を開設しないという人は是非その理由をお聞かせ願いたい。

無論、先述のように余力があればあるだけ使ってしまうという人はわかる。確かに開設すべきではないだろう。それは100%同意する。

だがそういう理由以外に信用取引口座を開設しない理由などないはずだ。

以前は現物と比べてもやや手数料が安い程度のメリットしかなかったのだが、現在はあまりに手数料に差がある。積極的にトレードを重ねるデイトレーダーは計算して欲しい。

現物取引で回転し、1000万円分のトレードをすれば手数料は1万円程度だ。

信用取引で1000万円分トレードをしても手数料は無料、金利も800円弱で済む。

1日で9000円以上の差が出るのだ。これを1年約230営業日繰り返せばそれだけで207万円も損をすることになる。この金額は大袈裟でも何でもなく事実だ。

言い換えれば昔のデイトレーダーはこれだけ手数料を取られながら利益を出さねばならなかったわけだ。今考えると少々恐ろしさを感じる。

信用取引でデイトレードをしよう

少々不快な思いをさせた部分もあるかと思うが許して欲しい。

「信用取引に怖いイメージを抱き現物取引のみでデイトレードをしている。今後も信用取引口座を開設するつもりはない」

このような人の背中をどうしても押したかったのだ。

株式投資に限らず、どんなことでも現状を変えるということに人間はひどく臆病だ。

元々怖いと思っていた信用口座を開設してまで現状を変えることはとても勇気がいると思う。

だがここで是非その勇気を出して欲しい。

自分の資金枠の中で行う信用取引は安全だ。現物取引と何ら変わらない。株を続けていくのであれば、デイトレを続けていくのであれば現物取引は損でしかない。

1年で207万円も損をしているのだ。

もしもあなたが昨年1年間、現物のみで100万負けだったとするならば、信用取引に変えただけで年間107万勝てるデイトレーダーに変身出来るかも知れない。

もちろんこれは机上の空論に過ぎず、実際にそこまで完璧な変わり方はしない。

だが現物取引でデイトレをしていくメリットは一切ないと断言出来る。

今日を機に是非信用取引口座の開設を考えて欲しい。現物のみのデイトレで勝てずに悩んでいるならば、勝つための大きな一歩は間違いなく信用口座の開設だ。

一日信用取引を使いこなす

信用取引の手数料が無料になる3社はこちらだ。

・松井証券・・・一日信用取引
・楽天証券・・・いちにち信用取引
・SBI証券・・・日計り信用取引

それぞれ名称は違えど意味は同じだ。1日のうちに買って売る、もしくは空売りをして買い戻すというように売買を完了した場合に限り手数料が無料となる。

簡単に言えば持ち越しをしない限り手数料は無料ということだ。

とても魅力的かつデイトレーダーに優しいシステムなのだが、不意に持ち越してしまった場合は少々割高な手数料がかかる。

例えば松井証券で100万円分の株を持ち越してしまった場合、翌朝強制売却となる上に3000円程度の手数料がかかる。これは現物手数料と比べてもはるかに割高だ。

気を付けてさえいればこんなことは起こらない。

だがストップ安に張り付けられてしまい、売れなかった場合は残念ながら不可抗力で持ち越しとなってしまう。そんな時でも容赦なくこの割高な手数料はかかる。

ここだけは注意したいところだ。

持ち越しやPTSを視野に入れるとしても信用取引がベスト

3社の中で楽天証券だけは物凄くデイトレーダーに優しいシステムが付いている。

いちにち信用取引で買った株を現引き(現物に持ち替えること)する場合の手数料も無料なのだ。これは株主優待を取る時にも使えるやり方として有名だ。

ちなみに松井証券で現引きをする場合、持ち越した時と同じ割合で手数料がかかってしまうのでやめた方がいい。デイトレードに徹することを考えよう。

また、上記のようにストップ安に張り付き、売れずに強制持ち越しとなった場合はどうか。

楽天証券ならこれを現引きすることも出来る。大引け後に持ち替えることが出来るのだ。

これも手数料は無料。翌朝強制決済にもならない。

仮に翌朝自分で売りを入れればその現物を売る手数料がかかるだけだ。一日信用を持ち越した時のような割高な手数料ではなく、通常の現物株取引でかかる手数料だ。

途中でどうしても持ち越したくなってしまった場合や、PTSを視野に入れてストップ高を持ち越す場合なども、楽天証券であれば何も気にせずいちにち信用取引が使える。

例えば松井証券で同様の状況になった場合はそうもいかない。

持ち越すために一日信用を決済し、現物注文を入れて買い直さなければ割高な手数料が発生する。ストップ高が視野になっている場合、いったん売ったら買い戻せなくなる恐れもある。

また、首尾よくうまくいったとしても松井証券ではPTSの開始時間が楽天証券、SBI証券よりも30分遅いため、狙い通りに売り抜けることが出来ないかも知れない。

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やはり楽天証券のサービスは頭1つか2つ抜けて良く感じる。

筆者はトレードツールの使いやすさから、基本的には松井証券を使っているが、少しでも持ち越す可能性があると考えた場合は始めから楽天証券を使うようにして使い分けている。

デイトレのためにも、そしてPTSで利益を上げるためにも主要3社の口座を、そしてもちろん信用取引口座もあわせて開設しておこう。

デイトレで勝てるようになるためには明日でも明後日でもなく、今日から動くことだ。

まとめ

いかがだっただろうか。信用取引について誤解していた人は多いだろう。また、開設するべきとは思いつつも重い腰が上がらず今日まで未開設できてしまった人もいるだろう。

きちんと理性を保ってトレードをすれば信用取引は怖くないとわかった。

これでも一歩踏み出せないとしたら慎重ではなく臆病でしかない。

もちろんデイトレーダーという立場に限った話だ。

今こそ勇気を出して第一歩を踏み出して欲しい。

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