パチプロ、スロプロとして活躍する人たちはあまり良い目で見られない。同じく専業デイトレーダーのように株トレードを仕事として生計を立てている人に対しても世間は冷たい。
しかし世の中は老後2000万問題などもあり、株への投資を勧める流れになっている。
本記事ではパチンコ、スロットで勝てる人の割合、そして勝ち方を。デイトレーダーとして勝てる人の割合、そして勝ち方を解説していく。
初めにパチンコ、スロットの話を少々長めに紹介したい。興味のない人は飛ばしたくなるかも知れないが、株式トレーダー、デイトレーダーにも大いに通ずる役に立つ話のはずだ。
是非飛ばさずに読んでいただきたい。
パチンカー、スロッターの印象
筆者は大学在学中、スロットにハマりプロ連中とともに地元のパチンコ屋で稼いでいた。髪の毛は逆立て、タバコも吸って朝早くから店の前に並ぶその光景は今考えるとひどい。
誰の目からも不良、社会不適合者にしか見えないだろう。
恐らくは学校もロクに行ってない頭の悪い人間に見られていたと思う。
実際に筆者は当時ロクに学校も行っていなかったが。そして確かにプロ連中の中には中卒や高校中退もいた。だが意外に高学歴な人もいた。筆者自身もそれなりに名の知れた大学に在籍中だった。
本当に色んなプロがいたが、スロットの腕に大きな差などなく、勝てる人は勝ち続けた。
学歴というハンデなどない世界であった。
地頭の良さと脳の回転力
学歴がなくともスロプロになる人がいる。そしていくら高学歴でもパチンコで負け続ける人は多い。頭の良し悪しは直接パチンコ、スロットの才能と関係ないことがよくわかる。
学歴は一般的に頭の良さを示すが、パチンコでは地頭の良さが要求される。
言ってみれば脳の回転の速度、そして正確さだ。
その機種(パチンコの台)の特徴をきちんと覚え、現状を正しく冷静に判断、分析し、今この台を打つべきかどうかを的確に判断する力が必要になる。技術も必要だがメインは前者だ。
多くの機種の特徴を暗記しておくことも重要だが、これも頭の良さはあまり関係ない。
好きこそものの上手なれと言う言葉があるように、その道のことであれば基本的に頭の良さは関係なく覚えることが出来る。頭が悪いと言われる子でも部活のルールやサインはきちんと覚えるはずだ。
頭の良さの差など興味を持つかどうかの差に過ぎないのだ。
パチンコ、スロットで勝ち続ける人の割合
偶然勝つような人は除き、生計を立てていたり家計の足しにするという目的でパチンコ、スロットをしている人がどのくらいいるか、それは株式投資、デイトレーダーと同じく5~10%と言われている。
ご存知の通り趣味で毎日通っているようなおじいさん、おばあさんはあまり勝ち負けを気にせず好きな機種を好きなように打つため、ほとんど負けてしまうだろう。
そういう意味では生存率、勝者の率を大きく下げている人が多いのも事実。
実際にパチンコとスロットに真摯に向き合い、日々勉強や研究をしている人のうち、勝ち続けられるようになる人の割合で考えれば数字はそれなりに増えると考えられる。
地頭の良さもさることながら、飽きずに熱心に頑張る気持ち、継続する力も大事になる。
パチンコの勝ち方
先に書いておくが、筆者はスロットをメインに稼いでいたため、パチンコの勝ち方は1つしか知らない。釘はそれなりに見られるのだが、どうしてもパチンコは性に合わなかった。
パチンコはとにかく1000円で多く回る台を探すことだ。
さらに当たった時のアタッカー周りやスルー周辺の釘というのも大事になる。
専門的なことを書くつもりはない。釘が見られない人は実際に2~3000円打ってみれば大体その台が良いか悪いかの判断は出来る。そして良いと判断したらとにかく打ち続けるのだ。
期待値というのが100%を超える計算がされれば、やればやるほど理論的には儲かるということになる。
お店からすると理論的に儲かる台を多く設置するはずなどない。ゆえに見つけたらとにかく打つのだ。数日間釘が変わらないのであれば何日でも同じ台を打ち、期待値通り儲かることを願う。
これを知っているだけでもそれなりに稼ぐことは出来る。
スロットの勝ち方・設定狙い編
スロットには設定というものがあり、1~6までに分かれる。1だと損をしやすく、6だと大儲けしやすい。おおよそ3あたりの設定でトントン以上になる設定が多い。
高設定の台を掴めば期待値がプラスになるため、1日ずっと打ち続けることになる。
この設定狙いをする場合、1つのお店に通い詰め、店長、設定師の癖や好みを盗み、どこに高設定を入れてくるか読むのがメインとなる。新台が入る時なども癖を読む。
これをジグマプロと表現する。
また、新台などの新装開店やグランドオープン時は高設定が入りやすいのを利用し、遠くてもイベント巡りをするイベント巡りプロ、新装プロと呼ばれる人たちもいる。
このようなやり方は4号機と呼ばれる機種が主流だった2005年頃までに多かった。
スロットの勝ち方・ハイエナ編
現在のスロットには、一定金額吸い込んだら、正確には一定回数回しても当たりがなかった場合に救済措置として強制的に当たりが出る仕組みになっている機種が多い。
そこから連チャンするケースもあり、この一定の回転数までの到達が近い台が空くのを狙うプロがいる。これらの行為は動物になぞらえハイエナと呼ばれる。
あまり露骨なやり方をしていると当然他の客から嫌われたり煙たがられる。
しかし勝つためには、期待値がプラスであるケースのみを打つには最も合理的なやり方となる。しかしそうそう都合良くおいしい台が空くわけではないため、『待つ』力も必要となる。
株式投資・デイトレーダーの印象
不良のようなイメージを持たれるパチンコ、スロットと違い賢そうに思われるのが株式トレーダーだ。しかしパチプロ、スロプロ出身者でデイトレーダーになる人は非常に多い。
もっと突っ込んで言えばパチプロ、スロプロ出身者でデイトレーダーになった人は生存率が通常の数倍はある。合理的な稼ぎ方を独自に見つける力が他より長けているのだ。
デイトレーダーの生存率についてはこちらをご覧いただきたい。
専業デイトレーダーとして生計を立てている人が1000人を切ったニュースがあった。AIアルゴリズムに取って代わられる仕事の候補にデイトレーダーも入っているだろう。 デイトレーダーとして生き残るためにはどうすればいいか。 筆者自身も[…]
株は難しそうなイメージがあり、経済学などを学んだ人の方が有利に思える。
確かに長期投資などは経済の知識があり、勉強熱心な方が向いているかも知れない。
しかしデイトレなどの短期売買に関して言えばほとんど関係ない。
筆者自身も経済学部出身であるが、デイトレにおいてそれが役に立った覚えは全くない。むしろスロプロ時代に培ったロジックの方がはるかに役に立っているのが現状だ。
当然デイトレにも地頭の良さと回転力が要求される。
また、パチンコのように続けるか否かを迷う時間がない。パチンコではいくらでも迷う時間は取れるが、株の場合は迷っている間にも激しい値動きは継続している。
ゆえにパチンコ以上に素早い決断力が要求される世界となる。
株式投資の勝ち方・中長期投資編
こちらはきちんと勉強が必要だ。値ごろ感やなんとなくでやるべきではない。
投資先の財務状況であったり、提携会社、そしてその提携会社の財務状況まで調べるべきだろう。中長期的に成長力があるか、国策など話題になる可能性を秘めている会社を狙いたい。
決算書やIRなども日々見ていくことは大事だ。
買ったらほったらかしというイメージがある中長期投資だが、実際にこの中長期投資で大きな利益を出し、財を築く人たちは毎日のように忙しく株式について調べている。
一朝一夕で儲けられるようになるやり方ではない。
デイトレの勝ち方・設定狙い編
これはスロットの設定狙いにならった手法だ。好材料が出た後などはじわじわと時間をかけて上げ続ける銘柄も出てくる。外から見ても高設定がよく見える形となる。
その場合、デイトレであってもその日の早い時間に買い、時間軸を長く考えるのが得策だ。
朝に買って大引けで売るのも立派なデイトレードだ。
右肩上がりのチャートが15時まで続くのは決して稀なケースではなく、事前準備や銘柄ごとの癖を見抜いていれば巡り会うことも出来るだろう。
スロットで言えば店長や設定師の癖を読むのと同じだ。
デイトレの勝ち方・ストーカー投資編
デイトレ手法の1つにストーカー投資と呼ばれるものがある。
1つの銘柄に絞り、買ったり売ったりを何度も繰り返すことで利益を積み上げるのだ。
ボックス相場になった時はこの戦略がハマりやすい。ボックス相場とは一定の金額、値域の中で価格が上下する相場だ。例えば1050円~1100円のボックス相場だったとしよう。
この場合1050円に近付いた時に買い、1100円に近付いた時に売る。
これを繰り返すだけで気付けば大きな利益になるというものだ。
もちろんいつかはボックスを突き抜けるだろう。
引き時も大切になるが、このストーカー投資も非常に合理的だ。こちらも同様に銘柄ごとの癖、つまりはパチンコ店の癖を読むことで見つけやすくなるだろう。
デイトレの勝ち方・ハイエナ編
本記事で最も伝えたいのはこのハイエナ編だ。スロプロ出身者のデイトレーダー生存率が極めて高いのはこのハイエナという手法の知識があるためだと筆者は考える。
スロットのハイエナについてもう少し解説したい。
2.当たりやすいゾーン(回転数)を狙う
3.ゾーンを抜けたら即ヤメ
必ず当たる天井回転数近辺で台が空けば必ず座って打つ。だが当然天井に近い台などそうそう空くわけではない。そこで、機種ごとに当たりやすい回転数もあり、その近辺も狙う。
当たり後は連チャンしやすいゾーンもあり、少し続けることになろう。
しかしその当たりやすいゾーンを抜ければ、後ろ髪引かれる思いがあっても即ヤメだ。
どんな理由があれ、期待値がプラスでなければ追うことはしない。
この徹底したプロの行動はデイトレにおいても生きる。
無論、デイトレに天井などない。あるとすればストップ安だろうが、ここを狙うのは合理的ではない。そのためデイトレで天井狙いが出来るわけではないが、近い考え方は出来る。
デイトレにおける天井狙い
デイトレにおける天井狙いとはセリクラのようなタイミングを狙いにいく考え方だ。
大衆心理がもうダメ、これ以上は耐えられないというくらい値下がりした時、多くの売りが出て一気に出来高が膨らむことがある。頻繁に見られる現象ではないが、そこで買うと勝率はとても高い。
これをメイン手法とするのは現実的でないのだが、これを覚えておく価値は十二分にある。
これを見つけた時、いつも以上にロットを乗せて勝負をすればいいのだ。
株はスロットと違い、自分でロットを決められる。
これ以上ないと思うほどのチャンスに遭遇すれば、そこでロットを上げる勇気も重要だ。
デイトレにおけるゾーン狙い
順張りであれば初動、もしくはブレイクのタイミング。逆張りであれば大きくグッと押したタイミング。これらは鉄板とまで言えずとも利益を出しやすいポイントとなる。
スロットに置き換えればゾーンと呼ばれる値域だ。
スロットでは連チャン中の台を無理やり奪うことは出来ない。当たりやすいゾーンで捨てられた場合も違うライバルに座られてしまう可能性もある。
しかしデイトレは違う。どんなに露骨に待っていても誰からも嫌われず、誰からも煙たがられない。それだけではない。連チャン中の台(上昇中の株)を一緒に打つ(買って持つ)ことも出来る。
イナゴトレードもその手法の1つと言える。
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スロットと比べると短時間で決断せねばならない分、難易度は高く思えるものの、このようにスロットよりもぬるい点もあり、スロプロ出身者は柔軟に対応する人が多い。
即ヤメ力はロスカット力
プロスロッターはゾーンを抜けた台を即捨てる。当たらなかった場合は損切りだ。
この損切り、つまりロスカットが出来ずにコツコツドカンの大負けになって退場するデイトレーダーは多い。ロスカットはデイトレで安定して勝ち続けるために重要なピースの1つだ。
スロッター出身者は期待値に忠実で、言ってみれば頑固だ。
ゆえに自分の思った動きがなければあっさりとロスカット出来る人も多い。
デイトレにおいて期待値というのは正確に計算出来るものではないが、経験からある程度計算することは可能だろう。脳内計算機で優位性がないと判断すれば即ヤメ、ロスカットするのだ。
これもスロッター出身者が成功しやすい理由の1つと言える。
まとめ
このように印象は全く違うものの、勝ち方という観点において見ればスロットと株デイトレードは密接な関係にある。生存率、勝ち続けている人の率を見てもほぼ同じだ。
期待値を求め、分が悪い勝負はせず、待ち続けることでチャンスを掴む。
パチプロ、スロプロと呼ばれる人たちからはこんなにもデイトレの勝ち方のヒントを得ることが出来る。このように日常の中にデイトレの勝ち方につながるヒントはたくさんある。
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是非広い視野で、多くのことを吸収する柔軟さを身に付けて欲しい。
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