デイトレーダー生存率が激減|破産・退場しないためにすべきこととは

専業デイトレーダーとして生計を立てている人が1000人を切ったニュースがあった。AIアルゴリズムに取って代わられる仕事の候補にデイトレーダーも入っているだろう。

デイトレーダーとして生き残るためにはどうすればいいか。

筆者自身も2007年に一度退場寸前まで追い込まれた経験がある。

そこから這い上がった経験を踏まえ、破産、退場しないために出来ることについて書いていきたい。

デイトレーダー生存率はどのくらいか

一般的にデイトレーダー生存率は5~10%と言われているが、この基準は全くわからない。そもそも何年生存率なのかも定かではない。だがこの数字は専業の話と見ていい。

専業デイトレーダーの生存率が一般論として5~10%ということだ。

パチンコやスロットでも生計を立てている人たちがいる。プロパチンカー、プロスロッターと呼ばれる人たちだ。彼らの生存率もやはり5~10%と言われ続けてきた。

パチンコ業界においても規制と緩和の歴史があり、スロット業界においては一時期熱狂気があったものの、規制の繰り返しによって衰退の一途を辿っていった。

その中で退場していく人もいれば、しぶとく生き残る人、新たに参入した人もいる。

時代に対応出来る人と出来ない人に分かれるのだ。

デイトレーダーにおいても節目節目で流れは大きく変わる。

緩和と規制の流れ

まずは緩和だ。2013年に信用取引の回転が無制限となった。これは事実上の規制緩和と言える。

1.100万円分の新規買いをして売却
2.100万円分の新規買いをする
3.100万円分のナンピン買いをする
4.まとめて200万円分返済売り

以前はこのようにするとその日はもう1日ずっと信用取引は出来なかった。

2013年以降始めた人からするととても信用出来ないくらい不便な制度だろう。2013年の規制緩和によってトレードが活況になり、朝以外の時間も積極的な取引が行われるようになった。

さらにデイトレードの手数料も大きく減り、金利はかかるものの手数料を無料にする証券会社も出てきた。そしていくつかの証券会社はそれに追従していった。

現在でもデイトレに向いた証券会社は手数料が無料だ。

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出来高も増え、アベノミクスバブルで勝ち組デイトレーダーも増えていった。

時代がデイトレーダーに味方したのだ。

AIアルゴリズムの台頭

これは以前の記事にも書いたのだが、東証の取引システムにアローヘッドが採用されて以降、約定速度が異常なまでに上がった。以前は数秒に1回しか約定がなかったのだ。

注文が入っていても順番待ちだ。そのためリアルタイム売買とは言え、数秒のthinking timeがあった。今では考える暇など一切与えてもらえない。

即決、即行動が求められる時代となった。

そしてAIアルゴリズムは時代に味方され、人間のデイトレーダーを脅かし始めた。

こちらの記事も是非読んでいただきたい。

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恐らく今の専業デイトレーダーの5年生存率は5%どころではないだろう。

それではいよいよ退場回避のためにすべき行動について書いていきたい。

デイトレーダーとして生き残りたい気持ち

感情論を押し付けるつもりはない。ただし専業デイトレーダーとして生き残りたいという気持ちはやはり大切だ。気持ちの強さがなければ努力量も多くならないだろう。

デイトレーダーとして成功するためには尋常じゃないほどの努力が必要だ。

決して大げさな話ではない。

・人間の本能を抑え込む精神力
・迷いなく即決するための知識と経験
・誰よりも早く動くための決断力と行動力
・ミスを受け入れる心の器
・弱さを受け入れるという強さ

ざっと書いてもデイトレーダーは精神的な部分でこれだけの強さが要求される。これだけの精神力を身に付けて初めてプロトレーダーたちと対等に戦えるわけだ。

その上、先述のように時代の節目節目で大きな規制や緩和が行われる。

そこで勢力図のバランスは毎回大きく崩れ、対応出来なかった人は容赦なく淘汰される。

いくら苦労して勝てるようになっても永遠に勝てる保証などどこにもないのだ。

苦しんで苦しんで頑張ってもその日の給料どころか負ければ罰金と同じだ。

並大抵の精神力ではデイトレーダーとして生き残ることなど出来ない。それは技術的な面においても続けるという面においてもだ。まずはそのことを理解して欲しい。

働きたくない気持ちも悪くはない

世間的には社会不適合者扱いされてしまう感情だが、働きたくないという気持ちがある人は多いだろう。それは当然と言えば当然。口に出すか出さないかの違いでしかない。

筆者自身も誰か人の下で働くのは嫌だという強い感情があった。

楽して稼いで楽して生きていきたいという気持ちもあった。

しかしそのような気持ちで専業デイトレーダーになったものの、負け続きでみるみるうちに貯金は減っていき、いよいよ就職するしかないという状況にまで追い詰められた。

破産寸前となり、今月負ければ即退場という状況になった。

それでもやはり「働きたくない」と強く思った。

そして次に考えた。

『働かないためなら何でもする』

この感情を持ってガラリと変わった。

ロスカット意識の向上

まずはデイトレードそのものについての変化だ。

ロスカットが嫌でついついナンピンに逃げ、気付けば大負けに発展するコツコツドカンという負け方はデイトレで退場していく人に多い。そしてこれも本能が原因だけに対処法があまりない。

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そこで含み損を抱えるたびに自問自答するようにしてみた。

『目先の損を取って生き残るのと、目先の損を嫌って就職するのどっちがいい?』

重かった。お金が減るというレベルの重みではない自問自答だ。

これにより、完全ではないにしてもロスカットが出来る率は上がり、無謀な無限ナンピン地獄への入り口はかなり狭めることが出来た。

〇〇したいという願望タイプの感情よりも、〇〇は絶対に嫌だという拒絶タイプの感情の方が人間は強く意識することが出来る。よって働きたくないという感情は成長につなげやすいのだ。

金銭的なゆとりを持つ

少し矛盾するようだが、先述のロスカット意識の向上を狙う上ではこの金銭的ゆとりは邪魔だ。余裕があるうちはなかなか出来ることではない。

本当の意味で追い込まれた時、就職が見えた時、初めて変われるのだから。

そうやって変化を感じることが出来たら次は破産回避ではなく、生き残るための努力だ。

専業デイトレーダーは15時以降、時間を持て余すことが多い。

予習、復習も大事だが、これは30分~1時間もあれば十分だろう。

スイングトレーダーや中長期投資家のように企業の業績などを奥の奥まで詳しく調べる必要はない。通勤時間もないわけでやはり自由に使える時間はかなり多くなるはずだ。

ならばその時間をどう使う。

筆者は副業を持った。確かに専業デイトレーダーとしてやっていきたかった。実際に数年間は専業デイトレーダーとして生計を立てることも出来た。ただそれは独身だったからだ。

立場が変われば必要な年収も違う。

結婚をして子どもが生まれれば独身時代の数倍もお金が必要になる。

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家族を持っても専業でというのは難しいと感じたのだ。

だが働きたくない気持ちは相変わらず持っていた。そこで副業の内容を考えた。

・人の下で働くわけじゃない
・通勤時間なしor極端に短い

この2つの条件があれば努力は苦ではないと感じたのだ。

兼業デイトレーダーとして生存率を高める

ここまで来れば必然わかってもらえるだろう。デイトレーダーが最も生存率を高める合理的な手段は兼業デイトレーダーになることだ。筆者ももちろんこの兼業デイトレーダーだ。

平均年収記事でも触れた部分だが、重要なポイントであり、ここでもう一度詳しく書いておきたい。

デイトレーダーは決して世間で思われているような『楽な仕事』ではない。

だがそれでも楽に感じる要素はある。

・上司や取引先などヘコヘコしなければならない人がいない
・通勤時間がない
・面倒な人付き合いがない

この3つがないだけでどれほど人は楽に働けるだろうか。

逆に言えばこの3つがない仕事であれば、この3つさえなければ働くこと、努力することが嫌ではないと思う人も多いのではないか。筆者もそのタイプであり、努力が嫌いなわけではない。

だからこそ、だからこそだ。

この3つのない仕事を続けるための努力なら惜しまない。

この3つのない仕事(デイトレーダー)を続けるためにこの3つのない仕事(副業を)をするのならいくらでもやる。こういう気持ちが持てるはずだ。

3つがない仕事候補

上記3つがない仕事の例を挙げたい。

・ブログ収入
・クラウドワークスなどの依頼を受けて記事を書く

職業選択の自由が広がったとは言え、正直選択肢は多くない。

上司がいないという点においては起業してしまえばクリア出来るわけだが、やはり取引先を作らないことには仕事も出来ないし、人付き合いはどうしても出てくるだろう。

ブログを収入につなげるのであれば人付き合いも取引先も関係ない。

自分の自由に書いていけばいいだけで、書きたくない時は書かなければいい。

まさに自由業の鏡とも言える仕事だ。

実際に株取引をしている人、特にデイトレーダーは取引内容や収支日記という形式でブログを書いている人が多い。これをちょっと工夫するだけで仕事に出来る。

ブログを書き続けるだけで副収入を得られるようになるのだ。

ブログを作ったりするのは面倒だと感じるのであれば、クラウドワークスを使って記事を書くだけの仕事をするのもいい。1000文字程度の記事で800円~1000円程度もらえる。

頑張れば1日に1万文字~2万文字程度ならデイトレと並行しても書けるだろう。

十分な副収入額が見込める。

これもインターネット上にあるクラウドワークスのシステム内で完結出来るため、関節取引という感覚に近く、取引先や人付き合いという考え方は一切必要がない。

専業デイトレーダーになりたいと思っているのなら、専業が厳しいと感じているのなら、デイトレーダーとして生き残りたいと思うのなら、じっくり考えてみて欲しい。

この手の努力さえ面倒で嫌だと思うのであれば本当の意味で『楽』がしたいのだろう。

専業デイトレーダーを極めるための努力が出来るかどうかが鍵だ。

この手の努力が苦にならないという人は決して『楽』がしたいわけではない。単純に会社で働くという生き方が苦手だったり嫌いなだけだ。

会社で働かないために会社で働く以上の努力をすることだって厭わないはずだ。

デイトレーダーとしての成績が向上すれば副業の量を減らしても構わない。まずは破産しないこと、そして生き残ること、最後は家族を養い子どもを育てるのに十分な収益を確保すること。

そのためにはどうするべきか、自分に何が出来るか、何がしたいか。

しっかり考えて行動するようにしよう。

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まとめ

デイトレーダー生存率、並びに生き残り、退場しないためにはどうするべきかについて書いてきた。時に孤独に苦しむこともあるが、ヘコヘコする相手がいない仕事は人的ストレスが少ない。

金銭面でのストレスは激増するが、乗り越えられれば、兼業デイトレーダーとして成功することが出来ればきっと望む生活が手に入ることだろう。

努力、努力、そしてまた努力だ。筆者もまた努力。お互い努力を続けよう。

参考までに筆者が登録している投資顧問無料メルマガの中でもよく使う2サイトを掲載しておく。無料銘柄だけでなく、相場概要についても無料で配信されるので重宝している。

しかしメール数が多く来るため、プライベートメールで登録するのはオススメしない。

無料メルマガ専用のアドレスを作っておくのがいいだろう。

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どちらもフリーメールで登録出来、個人情報を入れる必要もないのが嬉しいところだ。特に株マイスターの配信は相場概要についてかなり詳しい解説がありとても有用だ。