専業デイトレーダーの魅力と平均年収|家族を養い子供を育てる金額

昨今では大人気の職業となったYouTuberのようにデイトレードで生計を立てようと考える人が増えている。楽して稼げるように見えるのだろうか。

先に書いておくがデイトレーダーという仕事は楽なものではない。平均年収が高いのも上位1%の天才型デイトレーダーが平均を引き上げているに過ぎない。

平均年収は確かに1000万円を超えてくる。

しかしデイトレーダー全員を集めて年収の高い順に並べた場合、真ん中にくる人の年収、すなわち年収の中央値というのは確実にマイナスである世界なのだ。

実際に専業デイトレーダーとして勝ち続けている人もコツコツ一般的な平均年収かそれ以下という人は多い。どんな仕事も努力をする必要があり、人知れず苦労もしているのだ。

専業デイトレーダーが家族を養うにはどれほどの年収が必要なのか見てみよう。

家族4人で暮らすのに必要な収入額とは

夫婦2人、子ども2人という家族モデルに着目して考えてみたい。地域や子どもの年齢などで違いはあるだろうが、細かい部分は考えず、あくまで一般的なモデルを考えていく。

暮らしていくのに必要な額を知るためには定支出に着目する。

・家賃(10万円)
・駐車場(1万円)
・携帯電話(2万円)
・国民健康保険(2000円)
・国民年金保険(1万8000円)
・光熱費(4万円)
・保険料(1万2000円)
・食費(外食等含む)(9万円)計 約29万円

これはかなり低く見積もっての話だ。家賃は平均的なものを調べたのだが、東京の4人家族平均では15万と出た。だがこれも上位数%が引き上げているように感じた。

よって10万円で算出した。

だが上記計算には夫婦や子どものお小遣い、交際費、旅行代も入っていなければ子どもの習い事などの教育費等も一切考慮されていない。

それらを含めれば(旅行費などは月平均に直して算出)毎月35万円程度は必要になろう。

これを専業デイトレーダーとして賄うのであれば手取り35万円、つまり額面で必要な勝ち額は44万円程度となる。年間530万円勝ちが要求されるということだ。

しかもこれが毎年だ。

年間530万円勝てるデイトレーダーの数

専業デイトレーダーの数は1000人を切ったという統計記事が2019年8月末に日経新聞から出た。一時期と比べ信じられないくらい減っている。

デイトレーダーになりたいという希望者が増えている反面、実際の数字は厳しいものとなっている。

多くの人が実際に専業デイトレーダーになろうとチャレンジしたことだろう。そして多くの人が夢破れて去っていったのだ。それだけ厳しい世界だと言える。

デイトレーダー生存率は5~10%と言われているが、家庭持ちに限って考えればさらに低くなることが予想される。年間530万円勝つということ、そしてそれを毎年クリアすること。

このハードルは相当に高い。

※厳密に言えば児童手当や税金対策などでもう少し低い年収でも大丈夫だが、細かい計算は省き、株の税金制度の記事にて解説する

勝つことと勝ち続けることの違い

年間で530万円勝つ。これだけを考えたらクリアしたことがある人もいるだろう。

しかしそれを10年間続けることを想像してみて欲しい。

情けない話だが、筆者はそれを想像すると正直なところ吐き気がしてしまう。それほどのプレッシャーに耐えられる自信はない。

トレーダーとしてレベルアップするためにもちろん努力はする。

だが、自分だけの力ではどうにもならない時もある。閑散相場となり、値動きが少ない相場となればデイトレーダーは利益を出しにくくなってしまう。それが続けば死活問題だ。

地合いに左右されない技術を持った専業デイトレーダーも多いわけではない。

年平均530万円勝てばいいとはいうものの、仮に今年800万勝ったとしても来年300万勝ちに留まれば恐らく焦りを感じてしまうだろう。退路を考えることになるだろう。

平均530万円という考え方をするのは難しい職業なのだ。

専業デイトレーダーのデメリットとは

専業デイトレーダーであることのデメリットを先に挙げたい。

デメリットを挙げることで、専業デイトレーダーを目指していた人はさらに絶望的な気分になるだろうが、その後でメリットについても記述するので希望を持って欲しい。

・社会的信用がない(住宅ローンなどはほぼ組めないと思っていい)
・安定がない(どんなに安定したデイトレーダーでもスランプはある)
・退場になった場合は職歴に空白期間が出来てしまう(再就職に影響)

このようなデメリットがある。そんなに多くのデメリットがあるとは考えられない。だが、住宅ローンが組めないというのは家庭持ちからするとかなり辛いだろう。

現在ではそんなにマイホームが憧れのようなことは言われないが、昔は『夢のマイホーム』というキャッチコピーがあったくらい多くの人がマイホームに憧れを持っていた。

マイホームが欲しい人からするとこのデメリットは非常に痛いところだ。

いつまで稼げるかわからない不安

専業だけでなく、兼業デイトレーダーとしてトレードをしていてもこの不安はある。

今日勝てていても、数年間ずっと安定して勝てていても、明日突然勝てなくなるかも知れない。株式投資の世界はそういうものだ。本当に突然勝てなくなる。

数年間も安定して稼げていれば周りから見るとこれからもずっと稼げるものと思うだろう。

しかし当の本人からすれば不安で仕方ない。

1日、2日と負けただけで「今後もう勝てないかも知れない」という不安に襲われる。

どんな仕事をしていても不安はあるだろう。転勤や退職勧告に怯える人もいる。

そういう意味では不安は仕方ないとも言える。だが突然自分の職を奪われるかも知れないという不安が永久につきまとうというのもなかなか精神的にはしんどいものだ。

トレーダーは職歴に書けない

トレーダーの行っている業務は小売業のそれと変わらない。ならば仕事として認めてもらえても不思議ではないはずなのだが、社会的信用は皆無に等しい。

突然稼げなくなってしまい、貯金に余裕がなければ就職しか道はない。

それが家族を養い、子どもを育てる立場の最低限の責任だ。

しかしいざ就職をしようにもデイトレーダーは履歴書に書ける職歴ではない。

書いてもいいとは思うが奇抜な人と思われるのは目に見えている。

すると長くデイトレーダーをした人ほど、言い換えればそれだけ上手にデイトレで稼げていた人ほど職歴に空白期間が長くなってしまう。これは人生におけるデメリットだ。

デイトレーダーのデメリットのまとめ

どんなに頑張って稼いでも不安はつきまとい、長く成果を出しても社会的信用を得ることは出来ず、成果を出せば出すほど職歴に空白期間が出来て再就職に悪影響を及ぼす。

まるで悪口のオンパレードのように見えてしまう。

それでも専業デイトレーダーを目指す人は増えている。決して減ることはないだろう。

確かに大成功を収めれば夢のような生活も見えてくる。

次はメリットについて見ていこう。

専業デイトレーダーのメリットとは

・自由な時間がかなり多い
・年収が青天井
・定年退職がない
・税金面などで優遇される

意外にメリットは多い。

まず自由な時間がかなり多い。9時~15時(途中昼休み1時間あり)以外は実働時間がない。

銘柄の予習などに使う時間はあれど、仕事という緊張感の中で作業をするのはこの6時間(実質5時間)のみだ。他の職業と比べてかなり時間に余裕がある。

それだけではない。通勤時間も0分だ。

平均片道約40分と言われる通勤時間、往復で1時間20分だ。この時間も必要ない。

上司や同僚、取引先などとの飲食会も必要ない。誘われることはない。これらも踏まえれば自由時間はその他の職種と比べて相当に多いことは間違いない。

体調が優れなかったり、気分が乗らなければ休むことも出来る。

自分の自由時間を自在に作り出すことが出来るのだ。

家族との時間を多く使える

例えば幼稚園や小学校などの父の日参観、授業参観などに参加することも可能だ。子どもの創立記念日など平日にテーマパークへ連れて行くことも出来る。

子どもが鍵っ子になる心配もなく、家族の会話が多く取れるだろう。
教育という意味においても自分自身の幸せを考えてもこのメリットは非常に大きい。
女の子の場合、大きくなると父親が常に家にいることを嫌がる可能性もあり、このメリットがいつの間にかデメリットに変わる危険性を秘めることも覚悟しておきたい。

年収に限界がない

デメリットで書いた部分は通常の専業デイトレーダーの話だ。

中には天才型のトレーダーがいて、何千万、何億もの年収を叩き出している。

パチンコやスロットなどと違い、複利の考え方で増やすことが出来る株式投資は、雪だるま式に稼げる可能性を秘めている。もちろん大負けのリスクもある。

コツコツ稼いできたものが1回のミスで台無しになってしまう可能性もある。

だが、リスクを承知で攻めることで大きな利益を出すトレーダーも実際にいるのだ。

リタイアという考え方をするようなタイプは億を稼げないという考え方もあるが、実際に数億円稼ぐことが出来ればそこでリタイアという選択肢を選ぶことも出来る。

仮想通貨バブルの時に億り人という言葉が流行ったのは記憶に新しい。

株式市場においてもアベノミクス全盛期だった2013年には億り人が続出した。

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定年退職がない

デイトレーダーは雇われているわけではないため、定年退職年齢がない。

目や頭を酷使する仕事のため、実際にはある程度の年齢になればパフォーマンスは落ちるかも知れない。だがその分、柔軟な投資スタイルに切り替えたり、精神面が強くなっている可能性もある。

プロ野球のピッチャーが若い頃は剛速球で打者をねじ伏せていたものの、年齢を重ねるごとにコントロールや投球術で打者を翻弄するようになるのと同じ考え方だ。

国民年金保険加入であり、厚生年金がないため、年金支給額は少ない。

だがその年齢まで専業トレーダーが続けられる実力があるのであれば、その後もきっと稼ぎ続けることが出来るだろう。死ぬまで現役と言える数少ない職業なのだ。

税金面で優遇される

・確定申告をすることで基礎控除分、配偶者控除分、保険料控除分などに充当する所得税還付がある(特定口座源泉徴収ありで取引した場合)
・住民税非課税世帯の優遇措置が受けられる(住民税の申告不要制度を利用した場合)

少々面倒だが、税務署で確定申告をすることで控除分の税金が還付される。一律15%徴収されているため、ここで申告すれば還付金もかなり大きくなる。

以前は確定申告をすると住民税の5%も還付される反面、国民健康保険税が一気に高額となってしまうため、確定申告をしないことが得策とされていた。

しかし2018年から、確定申告をすることで所得税の還付を受けても国民健康保険税が上がらない住民税の申告不要制度を利用することが可能であることが明記された。

これを使うことで専業デイトレーダーの税金対策は相当やりやすくなった。

さらに住民税非課税世帯には自治体によって様々な優遇措置を行っている。カクニンジャやプレミアム商品券などもその1つだ。自身の居住地域で調べてみるといいだろう。

デイトレーダーのメリットのまとめ

狭き門ではあるが、デイトレーダーとして生活が出来ればこれだけのメリットを受けられる。

特に魅力的なのはやはり自由時間だろう。どんなに地位があり、お金がある人でも人生の時間は有限であり、健康寿命が特別長い人などいない。

ならば1日のうち何時間を自由に使えるかという考え方、その時間の価値は物凄く大きいものとなる。金は時間で買えるが時間は金で買えないのだから。

デイトレーダーであり続けるために

デイトレーダーに必要な年収、デメリットを考えるとデイトレーダーを目指すことを躊躇してしまうことだろう。デイトレーダーであり続けることを躊躇するだろう。

しかしメリットを見ればやはり魅力を感じずにはいられない。

デイトレーダーというのは何も専業デイトレーダーに限るわけではない。

兼業デイトレーダーであっても魅力は同じようにある。

収入源が他にあれば税金面の優遇はなくなってしまうが、デイトレ中、パソコンの前にいることを生かした在宅ワークに取り組めば自由な時間は専業トレーダーと変わらないくらい取れる。

自分の健康寿命を有意義に使うことが出来るのだ。

専業デイトレーダーの生存率は著しく低いが、兼業デイトレーダーの生存率となれば一気に上がってくるだろう。自分が無理せずデイトレードで稼げる金額はいくらだろうか。

そこを計算し、530万(手取り約422万)に届かない分を副業で稼げばいい。

デイトレーダーの副業

デイトレーダーとして成功するためには努力が必要だ。それでも足りないのであれば、デイトレーダーを続けるための努力をすればいい。

筆者は自身で記事を書いたり、寄稿したりすることで副収入を得ている。

このような仕事はパソコンが1台あれば場所を問わず出来てしまう。

デイトレをしながら取り掛かることも出来、これに関しても年収は青天井だ。頑張れば頑張っただけ稼げる可能性を持っている。

・このままでは専業デイトレーダーを続けるのは難しい
・今さら就職するのは厳しい

このような状況で日々悩んでいる人もいるだろう。

それでもデイトレだけであがき、退場になる人もいる。専業というプライドを抱えながら最後まで頑張るのもいいだろう。だが、プライドを捨てれば道は広がる。

副業を頑張ることでデイトレーダーを続けられる。

結果的に自由で家族と過ごす時間が今まで通り長く使える。

そのための努力をするかしないかの選択が出来る。

筆者はその選択で副業を選び、現在も兼業デイトレーダーとして生計を立てることが可能となっている。デイトレーダーであり続けるために何がベストか考えて欲しい。

まとめ

いかがだっただろうか。専業デイトレーダーという職業が決して楽な仕事ではないとわかっていただけただろう。暗い部分も華々しい部分も書いてきた。

これから株を始めたい、デイトレードで生計を立てたいと思っている人は是非参考にしてもらいたい。その上で目指すというのであれば成功を目指すのみだ。

練習方法やトレードルーム、トレード環境なども参考にしていただきたい。

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今後の人生をどうしていきたいかよく考え、答えを出して欲しい。

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