株で勝てない、デイトレードで勝てない。全く勝てる気がしない。そんな時、誰もが一度は投資顧問などの情報を頼ろうと考えたことがあるだろう。筆者も例外ではない。
しかし調べるとどの投資顧問も悪徳とされ、クチコミも悪いことばかり書いてある。実は優良と評価されている投資顧問でさえ他のインターネット掲示板では悪徳投資顧問として晒されている。
だがそれも当然であった。
本記事ではなぜ多くの投資顧問が悪徳とされるのか。本当に優良な投資顧問とはどういうサイトを言うのか解説していく。少しでも投資顧問について考えたことがあれば是非読んで欲しい。
投資顧問業者の利益とは
まず初めに投資顧問業者の利益の出し方を考えよう。少し回りくどく感じるかも知れないが、悪徳投資顧問というクチコミが溢れている理由を理解するためには必要なので飛ばさずに読んで欲しい。
2.無料メルマガや無料会員用サイトにて無料情報を配信
3.一定の信頼を得たユーザーが有料会員となる
おおまかな流れはこの通りだ。
ヤフーファイナンス掲示板では投資顧問サイトのURLを貼り付ける人が定期的に出てくる。バイトバイトと言われるが、実際にバイトだろう。とにかく会員を集める必要がある。
そのためには株という共通の目的を持った人が集まる掲示板こそ最高の場となる。
投資顧問は無料会員、有料会員問わずとにかく多くの人を集めたいと考える。
会員数こそ投資顧問の今後の力につながっていくからだ。
投資顧問から発する情報の流れ
先述の通り、無料メルマガで無料銘柄や相場概況などを配信し、無料会員ページにて過去の実績を紹介する。もちろんサイト上で新たな銘柄を発表することもしばしばだ。
そしてそこから有料会員に発展させ、売上につながることとなる。
そういう意味では無料会員は有料会員予備軍という位置付けであり、重要なポジションでもある。しかし無料会員がいくら増えたところで・・・という考え方も出来る。
それでも投資顧問会社にとって無料会員は大切な財産なのだ。
無料会員数を集めたい理由とは
「なぜ無料で銘柄を配信するのですか?」
これは筆者に良い有料情報があると勧めてくれたデイトレーダーが実際に投資顧問業者のセミナーで質問した内容だ。業者はこれに迷うことなく即答したそうだ。
・「有料会員になってもらうためには無料で良い情報を流す必要がある」
・「株っていうのは買う人が増えれば儲かる仕組みですよね。だから無料会員が多ければ多いほど無料銘柄も盛り上がるんですよ」
なるほど、言われてみれば納得出来る内容ではないか。
有料会員になってもらいたいという正直な回答は当たり前だが、注目は次だ。イナゴトレードでもわかるように買い手が多ければ多いほど発信者は殿様イナゴに近付く。
イナゴトレードというトレード手法をご存知だろうか。今や知名度も高くなり、数も多くなったイナゴトレーダーだが、正しいやり方をしている人は少ない。 イナゴトレードは間違ったやり方をしていると信じられないくらいの速度で退場に追い込まれる。い[…]
無料会員の数が多ければ多いほど無料で配信された銘柄も瞬間的な盛り上がりが演出されるようになる。もちろん一瞬の上げでは意味がないのだが、見た目は派手で注目されやすい。
これは業者にとって大きなメリットになるというのも頷ける。
悪徳投資顧問という言葉がある理由
悪徳投資顧問という言葉を一度は聞いたことがあるのではないか。投資顧問業には登録免許が必要であり、これは安いものではない。れっきとしたプロの投資助言者なのだ。
それなのに悪徳扱いが後を絶たないのはなぜか。
まずは箇条書きで書いてみよう。
・発表直後に盛り上がったタイミングが最高潮
・1回盛り上がった後に上がるかどうかは流動的
このような値動きになると一瞬の上昇で飛び付くいわゆるジャンピングキャッチという行動を取ってしまい、短い時間で大損してしまう投資家が多く出てきてしまう。
そのようにして大損した人は間違いなくこう思うだろう。
「騙された」
そしてこれは皮肉にも会員数が多ければ多いほど大きな波を作るため、大損する人の金額は大きくなる。ここで大損した人は一度だけでなく二度、三度とチャレンジする傾向にある。
そして大損を繰り返し、頼ったはずの投資顧問から裏切られたという感情を強く持つ。
これでアンチの出来上がりだ。当然『悪徳投資顧問』と言い始めるだろう。
推奨銘柄がどう動くか考える
先ほど貼ったリンク、イナゴトレード記事内にどの世界にもプロがいるという話を書いた。
とにかく情報を得る速度を磨き、その情報を得るであろう人の中で最速になる。
これが出来れば本当に騙すつもりで発信された銘柄情報でも利益が出せることだろう。そしてそれは裏を返せばそういう努力をしている人たちが必ずいるということになる。
そしてそういう人たちとの速度対決をしなければならない。
先ほどザックリと推奨銘柄の値動きについて書いたが、もう少し詳しく書きたい。
2.瞬時に行動した人の買いで急騰初動
3.次々に買いが入りグングン上昇
4.一瞬躊躇した組も出遅れながら買って上昇
5.多くの人が買い終わる頃、2番で買った組のリカクが出て下落
6.3番のうち早く仕込めた人のリカクも出て続落、そして急落へ
7.慌ててロスカットする人が続出
8.様子見していた人の買いや、リカク後の買い直しが入る
もちろんこれは一例に過ぎないが、最もよく見られるパターンでもある。
8番以降は見直し買いで大きな上昇をするケースもあればそのまま不発となるケースもある。
おわかりの通り、情報の精度に関わらず2番、そして3番の早い段階で買えた人は毎回利益になる。ゆえに速度さえ磨けばどんな投資顧問情報でも、無料でも有料でも有益情報となる。
逆に周りが買った後に慌てて買うようなタイプはどんなに優良情報でも毎回負けるだろう。
自分がスピードがなくて毎回負けてるタイプだと感じた人は投資顧問のせいにしている場合ではない。殿様イナゴのせいでもない。トレード環境の見直しが急務だ。
勝ち続けているデイトレーダーはトレード環境を整備している。デイトレ環境を整えることは勝ち組トレーダーの必須条件だ。 トレードルームを始め、トレードツール、インターネット環境など、デイトレをするための環境の正しい作り方を書いていこうと思[…]
有料銘柄と無料銘柄
これは仮定の話だが、もしも有料会員に有料で銘柄を配信し、ある程度経過してから無料会員向けに銘柄配信をしたらどうなるだろうか。恐らく2回の大きな波が出来る。
仮に有料会員が含み損で捕まっていたとしてもそこでうまく逃げることが可能だ。
このようなやり方をしているかどうかはわからない。だが簡単に思い付く有料会員優遇の手法であるため、そういう手段を取っている投資顧問がいても不思議ではないと考える。
だがこれは裏を返せば有料会員にとってはありがたいやり方となる。
投資顧問は有料会員と言っても形式が様々だ。
月額会員制度もあれば、数銘柄の紹介がパックになっている場合、1銘柄のみの単体料金などなど。形式も様々ならばその価格においても大きく分かれている。
筆者が最初に経験したのは1銘柄で10万円近い紹介料であった。
過去の有料銘柄の値動きを少しおさらいしたい。
有料銘柄の値動きの実例
2.1銘柄で4万円弱の情報料だった有料銘柄→朝からギャップアップで高値買いしか出来ず→含み損を経てから微リカク
3.2銘柄で2万円程度のセット情報銘柄→一気の上昇に慌てて買うも1か月の含み損生活→片方はロスカット、もう片方はリカクとなる
1番は文句なし、完全なる大勝利だ。情報開示から実際に購入するまでの時間にも余裕があり、少し躊躇してから買うのも間に合うくらいにライバルは少ないように感じた。
2番は9時発表と言われたもののギャップアップでそもそもおかしかった。情報が先出しになっていた可能性が高く、そういう意味では信頼性に欠ける情報だったと言える。
3番については単なるデイトレーダーのイナゴタワーが出来ただけであった。
筆者はそのまま1か月粘り、結果的に情報料くらいのリカクは出来たが、この時は地合いもすこぶる良かったため、情報の精度のおかげだったとはとても思えないものであった。
筆者の場合はこの3例トータルで見ても大きな利益が残っているため、「悪徳投資顧問」という言葉は出てこない。しかし2番と3番のみの購入だった場合、そう言いたくなるのもわかる。
また、1番に関しても出遅れてから買った人は大した利益にならなかっただろう。
やはりどんな情報であれ、笑う人もいれば泣く人もいるのだ。
これだけは絶対に覚えておかねばならない。
投資顧問業者の口コミが悪い理由
実際に購入者を、弱者を食い物にするような本当の悪徳投資顧問会社もあるだろう。
だがそれでも世の中で悪徳悪徳と言われている投資顧問全部が悪徳投資顧問であるはずはない。
全てはタイミングと言ってしまうと良くないとは思う。だが、タイミング次第で大きく変わるのもまた事実であり、タイミングを自分で考えることで情報をうまく使うことも出来るのだ。
ではなぜ口コミに悪いことばかり書いてあるのか。
単純明快だ。
有料無料問わず投資顧問の情報で損をした人、大損した人は恨み節を言いたくもなる。繰り返し損をすれば悪評を書き殴ることだろう。だが逆はどうだろうか。
筆者のようにほんの1分で50万円近く勝つような有料情報を手にした時、人は口コミを書くだろうか。
「この投資顧問の有料情報で50万円勝ちました!ここは本物です」
こんな口コミを書くわけがない。そんなことをしても何のメリットもない。それどころかデメリットになるだけだ。どうしても発表と同時に速度勝負になるのは避けられない。
ならばライバルは一人でも少ない方がいい。黙って次の有料情報を買う方が得策なのだ。
わざわざライバルを増やす口コミなど災いを招くだけだ。
結果的に口コミは負けた人のみが投稿し続け、悪評で溢れかえる。
どこの口コミを見ても悪徳投資顧問ばかりなのも頷けるだろう。
もちろん会社そのものに問題があるケースも無視出来ない。投資顧問業者はサイトで過去の実績を公開しているが、発表時点での価格とその後の最高値を掲載している場合が多い。
イナゴトレーダーたちによって一瞬つけた最高値であっても値上がり実績と書いている。
これはある意味必然の値上がり部分であって実績とは違うはずだ。
こういう部分が正直であった方が利用者は息が長くなることだろう。
ただ会社も商売であり、新規顧客の獲得という観点では仕方ない手段なのかも知れないが。
ライバル会社の狙いという可能性
投資顧問批判をしている場合、実は別の投資顧問会社とつながっているというケースも考えたい。あくまで憶測だが、そういう可能性も排除はし切れないだろう。
いわゆるライバル会社の戦略だ。
自社商品を売りたい時、宣伝の仕方として他社と比べたり、他商品を批判することで購買意欲を煽るケースがある。だがこれを真っ向からやってしまうと名誉棄損などの問題になる。
そこでステルスマーケティングの出番だ。
ステルスマーケティングというのは消費者に宣伝と気づかれないように宣伝行為をすることだ。
他の投資顧問を悪徳投資顧問として紹介し、その上で「ここの投資顧問は優良で安心です」と紹介することで読者はコロっと会員登録してしまうことがある。
我々個人投資家の消費者、利用者がこれを完全に見破るのは正直難しいだろう。
こういう理由から口コミが悪いサイトもあると考えられる。
投資顧問会社の実際の評価とは
正直なところこれは難しい。自分で試してみないことには評価は出来ないし、繰り返し使ってみないことには判断が出来ない。無料会員銘柄ならばいいが、ポンポン有料銘柄を買うことは出来ない。
それに前述のようにどんな情報も自分のタイミング次第なのだ。
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どんなに悪い情報でも使い方によっては大きな利益につなげられる。反面どんなに優良案件であってもタイミング次第ではジャンピングキャッチからの大損という流れもあり得る。
結局のところ優良投資顧問も悪徳投資顧問もないのかも知れない。どんな投資顧問であっても、優良にするか悪徳にするかは全て使う者次第なのだから。
行って来いチャートのような動きであっても初動に乗る人は利益が出せる。
また、行って来いを作りかけてからのインでN字チャートとなる第2波動を狙うやり方もある。
投資顧問が情報を発することで当該銘柄は一時的とは言え『多くの人が集まる銘柄』となる。
それだけでも十分価値を見出すことは出来る。
本記事に書いたように無料会員の力も非常に大きく、昨今の投資顧問業者は無料会員を欲しがっている。そのために無料銘柄情報にも力を入れ、相場概況なども積極的にレポートしてくれている。
無料でもらえるもはまずもらっておくといいだろう。
筆者も無料メルマガには多く登録している。
まとめ
誰でも簡単に口コミや噂が書けてしまう時代ゆえに、見た情報、聞いた情報をそのまま鵜呑みにすることは自分の可能性を狭めてしまう結果につながる可能性もある。
本当に良いか悪いかは結局自分にしかわからない。
無料で出来ることは何でも積極的に試し、合うもの、合わないものを選別すればいい。
株で勝てる人、デイトレの勝ち組は周りより確実に努力をしている。
時間や経験などを言い訳にせず、出来ることからすぐに取り掛かっていくことが大切だ。明日ではなく今日から、今から動く。多くの成功者は決断力と行動力を持っている。
何から始めるでもいい。今までやってなかったことを1つ始めてみてはどうだろうか。