株式投資は心理の読み合い|株価を読みたければ人の心を探れ

株式投資で利益を出すためにはどうすればいいか。それは売値が買値を上回ればいい。単純だ。そんな当たり前のことを書いてどうするんだと思われただろうか。

だがこれは非常に重要なことなのだ。当たり前であるが、その当たり前を達成することが難しい。

だからこそ株式トレーダー生存率はこんなにも低いのだ。

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株価を読み、今よりも上がると思うからこそ買い、ここが天井で、この先は下がると予想するから売るわけだが、なぜそんなに予想が当たらないのか。単純予想でも2分の1は当たる。

それなのに・・・。

本記事では株価を読む上で大切なことは何か書いていく。

株価とともに変化する心理を読め

いきなり結論から書かせてもらうが、株価を読むためには心理を読むことが大切になる。

最も納得する理由を最初に書いておこう。

1.上がりそうと感じ、欲しいと思う銘柄を発見する
2.躊躇しているうちに少し上がってしまう
3.さらに上と読み、欲しいという気持ちが強くなる
4.実際に購入する
5.下がるような気がしてくる

このような実体験はないだろうか。毎回そうだという人もいるのではないか。これは逆パターンもある。自分が買った途端にもう上がることしか考えられないタイプだ。

これは自分だけは大丈夫だと考えてしまう正常性バイアスというものに近い。

立場によって心理は変わる

見ての通り感情、心理などすぐに変化してしまう。どんなに欲しい欲しいと強く思っていても、買えた瞬間にやっぱり違うかもという思考に流れることなど日常茶飯事だ。

特に個人投資家が集まる新興市場や中小型株ではこの心理が色濃く株価に反映する。

上がる株に押し目があり、下がる株に自律反発があるのも、この心理の影響が強い。

チャートを見て株価の動きを読むのもいい、板を見て株価の動きを読むのもいい。

だが数分前の株価と比較しつつ、ホルダー心理やノーポジ心理を考察する方法を是非使ってみて欲しい。この考察からは今まで見えなかった多くのものを見ることが出来るようになる。

例え大口投資機関であっても同様の心変わりをすることもあるだろう。

板や値動きなどの微妙な変化にも注視したいところだ。

シミュレーションで得られるもの

勉強のために値動きをなんとなく眺めることはあるだろう。シミュレーションをすることもあるだろう。様々な意見もあり、効果がないと言うのは乱暴になってしまうのもわかる。

だが筆者はシミュレーションにそこまでの効果は見込めないと考えている。

以前、株式投資シミュレーションでランキングをつける企画があったのをご存知だろうか。

そこでは数か月の資産運用シミュレーションをWEB上で管理し、最終的な増加率でユーザー同士が競った。トレーダー生存率は10%以下とも言われながら最終的に6割以上の人がプラス運用だったのだ。

シミュレーションには恐怖心もない。決断力は自然と強くなる。

また、昨今では買われたら売りが出て、売られたら買いが出るようなアルゴリズムがプログラミングされているケースも多く、シミュレーションでは結果が大きく変わる可能性も高い。

シミュレーションによって自信をつけ、決断力を養う分には賛成、大賛成だ。

だが結果を過信したり、デイトレのように短い時間軸でトレードをするための練習法としては適さないとも言える。

心理の変化を観察する方法

1.1つの銘柄を100株だけ買って追う
2.単純に上がる、下がるではなく、心理を考えて上げ下げを予想
3.感情移入(そのためにも好きな銘柄でやる)

たった100株だ。だがされど100株。最もわかりやすく例えるなら競馬だ。

競馬好きなら言わずともわかるだろう。競馬未経験者は是非試してみて欲しい。

大きなレース、G1レースなどを単純にテレビ観戦するだけのケース。そして100円だけでもいいから何かに賭けてテレビ観戦するケースの違いだ。たった100円で構わない。

当たったら200円になる程度のオッズに賭けるのでもいい。

レース中、自分の中の熱量が全く違うことに気付くはずだ。

株式投資も同じだ。全く買っていない時の感情、たった100株だけでも持っている時の感情は全く熱量が違う。言わば本気度が違ってくるのだ。感情移入もいいだろう。

買ってすぐは下がるような気がしてしまう人も、時間軸が長くなるにつれひいき目に見るようになる可能性もある。もっと心配になってしまう人もいるだろう。

そしてその時、周りの人がその値動きでどのように感じているだろうか。

同じくらいの価格帯で買った人がどのような心理になり、どのように思いを馳せているのだろうか。そこまで想像してみよう。そしてそれらを重視した株価の予想をするのだ。

株価を決めるのは人間

株式投資はチャートや板を見て株価の予想をするケースは多い。このチャートパターンはこうなるケースが多い、この板は上に行きたがっているという具合だ。

パチンコやスロットなどの機械でもなければ、競馬などの動物による変動でもない。

株価は人間の売買によって決まる。AIアルゴリズムも変わらない。AIは人間の思考を学ぶ。アルゴリズムも人間がプログラミングする。やはり人間の心理こそが株価を形成するのだ。

どんなに多くのチャートパターンがあろうとも、鉄板と言えない、絶対はない。

株に正解がない、デイトレードに正解はないと言われるのはこのためだ。

人の心理、思いはどんなに強くとも時に頼りなく、簡単に移り変わるものだ。

マクロ経済を語るならば経済学者が適任かも知れないが、時間軸の短いデイトレードなどは経済学者よりも心理学者の方が向いているのではないかと筆者は考えている。

株価ばかりに注目するのではなく、当該銘柄の株価がその値段になっている理由、その値段で売買している人間の心理、そこからどう動けば心理はどうなるか。

このような着眼点を持って株価を追ってみよう。

自分こそ大衆心理

株価を読むために心理を読む。最も効果的なのは大口心理を読むことだと多くの人が考える。確かにそうだ。大儲けを考えるならば大口の行動を読むことが一番だろう。

しかし大口心理を読むなどというのは超がつくほどの高等テクニックだ。

熟練のトレーダーならまだしも、大衆心理を読むことに苦労し、安定して勝つこともままならないうちからそんなことをしようと思わない方がいいだろう。まずは出来ることからだ。

その第一歩は大衆心理を読むことにある。

難しいことはない。何せ自分自身も単なる一般人であり、大衆の一員なのだ。

自分が本気になればいい。100株だけでも所持し、熱くなればいい。

熱くなれば熱くなるほど、本気になれば本気になるほど心の声は大きくなる。そしてその心の声は大衆の代表意見と限りなく近いことだろう。後はその意見をどう使うかだ。

戦いの場を選べるのが株取引

公営ギャンブルなどと比べ、株の方が有利でやりやすい部分がある。

それは戦う相手を自分で選べるというところだ。

パチンコやスロットももちろん台を選ぶことは出来るが、釘や設定はすでに決められていて、そこに座れば後は機械との対決だ。競馬などは出走馬が決められていて、その中で勝負をする。

対して株取引は市場が与えられているだけであり、そこに人間が出入りしている形だ。

そこで相対した人と売買を行う。言ってみればこの相手との心理戦、勝負となる。

熟練トレーダーが集まる銘柄もあれば、閑散としていて時々しか人がこない銘柄もある。

つまり!

自分よりも弱い人間ばかりが出入りしている銘柄を探すことが出来れば自然と勝率も上がるということだ。これは株式投資だけが持つ大きな特徴だ。

相性が良い銘柄、悪い銘柄がそれぞれあるだろう。

それは気のせいなんかではない。

自分以上の相手が出入りしているか、自分以下が出入りしているかの違いなのだ。

株価を読む、それは人間の心理を読むということ。心理戦に長けている人がいれば裏をかかれてしまう。反面、相手が自分以下ならば楽な展開に持ち込める可能性も高くなる。

思い込むことのリスク

・ここまでの上昇を考えればまだまだ上にいくだろう
・ここまで下がったのだからさすがにもう底だろう

まだはもうなり、もうはまだなりという格言もあるように、このような思い込みは非常に危険だ。だがこの思い込みがなぜ危険なのかを分析することが出来れば後に生かすことは出来る。

もちろんこれも100株だけでいいから自分が持って感じることが大切だ。

下がってナンピンしたくなるのはどのくらいの含み損になった時か、もう限界と思って売るのはどのくらいの損が出た時か。順張りと逆張りで感覚は違うのか。

様々なパターンで自分の揺れ動く気持ちを感じよう。

そして正確にメモをして残しておくことを強く推奨する。

株ブログなどを書いて記録を残すのも悪くないだろう。ただしブログなどに残す場合はアンチコメントなどがつく恐れもあるため、嫌ならば非公開で記録用に作るなど工夫も必要だ。

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勝てるところでトレードすることを最優先する

筆者自身も百戦錬磨で勝てるわけではない。時には完膚なきまでやられることもある。

苦手と言うよりも全く勝てる気もしない銘柄もある。

だがそれでも長きに渡り生活するには十分な利益を出すことが出来ている。

卑怯と言えば卑怯かも知れない。現実世界では弱い者いじめと言われるかも知れない。

だが株式市場では勝てる相手とだけ戦うというのは生き残るために非常に有効な手段だ。

相手の顔が見えるわけでもない。相手に顔が見られているわけでもない。相手は何をしてくるかわからない。手段を選ぶ必要などないのだ、お互いに。勝てばいい。それだけだ。

いずれは勝てない相手にも勝てるようになりたい。

苦手な銘柄を克服したい。そう思うのもいいだろう。

だが練習中は勝てる相手を選ぶ、相手を選別する能力を磨いていこう。

練習中から結果にこだわる必要はないが、結果はモチベーションにつながる。早い段階で利益が出れば嬉しくなり、もっともっと勉強するように、研究するようになるはずだ。

弱い相手とだけ戦うことは決して恥ずかしいことではない。

是非自分の得意とする銘柄を見つけて欲しい。

まとめ

チャートや板は数字やデータだが、それを形作るのは人間の心理なのだと思うととても深い。そしてとても興味深く分析することが出来る。見えるものも変わってくるだろう。

特に決算後などは様々な心理が交錯する。株にも心理にも絶対はない。正解はない。

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いきなり決算後の相場に挑むのはおすすめ出来ないが、これもまた100株だけ所持した上で真剣に株価の流れを追うのも良い勉強になるだろう。もちろん心理を想像しながら株価を追うのだ。

心理が読めるようになってくればおのずと株価も読めるようになるはずだ。

なかなか思い通りに動かず苦労している人は是非心理について考えてみて欲しい。

参考までに筆者が登録している投資顧問無料メルマガの中でもよく使う2サイトを掲載しておく。無料銘柄だけでなく、相場概要についても無料で配信されるので重宝している。

しかしメール数が多く来るため、プライベートメールで登録するのはオススメしない。

無料メルマガ専用のアドレスを作っておくのがいいだろう。

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どちらもフリーメールで登録出来、個人情報を入れる必要もないのが嬉しいところだ。特に株マイスターの配信は相場概要についてかなり詳しい解説がありとても有用だ。