朝だけトレーダーの魅力と相乗効果|寄り直後はデイトレのチャンス

前場寄り付き直後はデイトレードで利益を上げる大チャンスだ。朝だけトレーダーという言葉を聞いたことがあるだろうか。信用取引ルールの関係上、このような言葉が出来たと思われる。

以前は信用取引を行うと、売った後も余力の回復はなかった。

そのため、現金約300万円、信用余力約1000万円という人は、この1000万円分のトレードを行ってしまうとその日はもう現物トレードしか出来ないというルールだ。

時間効率、資金効率の関係から、動きの激しい朝に資金を集中させ、一気に日当を出してその日のトレードを終わらせてしまおうという動きが随所にあった。

その名残りがあるのか、今でも寄り直後のおよそ30分は大きなチャンスとなりやすい。

前場寄り付き直後の値動きを考察

寄り付き直後の値動きに限らず、株価の値動きを考察する場合、その多くは視野を狭く語られる。視野を広げてしまえばその理論を否定する理論も溢れているからだ。

ここでの考察も考え方によっては全く違うものとなる可能性がある。

視野を広げて書けば矛盾点も生じてくる。

だがあえてここは視野を広げ、様々な角度から見ていきたい。

そうすることで自分の引き出しが増え、ケースバイケースの動きが取れるようになるからだ。

株価が上下に暴れやすい

寄り付き直後と大引け間際は慌ただしく注文が入り、目まぐるしく株価が上下する。

特に寄り直後の値動きは株価の点滅で目が疲れてしまうほどだ。

しかしそれだけ株価が動くということはデイトレードで利益を出す大チャンスとなる。デイトレーダーから見ると株価が上がる銘柄よりも暴れる銘柄の方が扱いやすい。

株価が上下に暴れるというのはこういうことだ。

1.2400円(前日比プラスマイナス0とする)でスタートする
2.2350円まで一気に下落する
3.2430円まで一気に上昇する
4.2400円に戻る

このような値動きは決して珍しくない。様々な思惑が飛び交うことで株価は安定することなく目まぐるしく変わるのだ。ではこれがなぜデイトレーダーにとってチャンスなのか。

前日大引け間際に明確な強弱を示さなかった銘柄は朝、方向感を持っていない。

トレーダーも上がるか下がるかの判断が出来ない状況だ。

その場合、朝は下がれば買いが入り、上がればリカク売りが出て結局あまり変わらない位置にいったん落ち着くことが多い。お気付きの通りこの時間帯は逆張り手法が有利だ。

また、指値で対応することが大切になる。

指値を入れておけば自分の存在などまるで空気かのように買わされ、そしていつの間にか売れてしまう。自分が主役になる必要はなく、おこぼれをもらう感覚でいい。

そしてそれを実践するには当然多くの銘柄を監視するデイトレ環境が必要になる。

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ただこれも視野を広げて論ずれば、逆張りを狙って入ったところ、一方通行に株価が暴落してしまった場合、よりチャンスと思い込むことでナンピン対処し、一発で大打撃を受ける。

少しでも回避するために、悪材料などが出ていないかのチェックは必須となる。

前日に方向感のある引け方をした銘柄

株価は前日の大引け間際の値動き、その流れを踏襲する形で動くことも多い。

表にしてみよう。

1.前日大引け間際に強い値動き・・・寄り付きからギャップアップ
2.前日大引け間際に強い値動き・・・寄り付きでギャップダウンするも寄り直後に急騰し、強さを見せる
3.前日大引け間際に弱い値動き・・・寄り付きからギャップダウン
4.前日大引け間際に弱い値動き・・・寄り付きでギャップアップするもすぐに値下がりする弱い動き

このように前日大引け間際にはっきりと明確な強弱を見せた銘柄は翌朝その流れを引き継ぐケースが多い。前日にストップ高だったものの、翌朝ギャップダウンするケースもある。

だがその直後に一気に前日のS高価格をぶち抜いていく。

こういう値動きを何度も見たことがあるだろう。

これもこの理論が当てはまる。もちろんその逆パターンもあるため、S安後のギャップアップを安易に底値と考えて飛び付くと痛い目を見る可能性もある。

また、筆者は2番のパターンを積極的に買うことで朝の利益をよく出していたのだが、ある日、複数銘柄で同時に2番のパターンが出現した。

大喜びで飛び付いたものの、全てがギャップダウンからそのまま急落してしまい、とんでもない大損となった苦い経験がある。視野を広げて論ずればこのような危険も考えねばならない。

流れが変わるケース

前日大引け間際ではなく、午前中から1日通して強かった銘柄、弱かった銘柄は日をまたぐことで風向きが一気に変わるケースも多い。特に1日を通して強さを保っていた銘柄、ダラダラと急落するわけでもなくゆっくり下げ続けていた銘柄ではこのパターンがよく見られる。

この場合、寄り付き直後はやや一方通行に近い動きとなりやすのも特徴だ。

ゆえにこのパターンは逆張りではなく順張り対処をする方が好ましい。

しかし好材料、悪材料が絡んだ銘柄に関しては思い込みで売買をしない方がいい。

大きな材料であれば日をまたいだところで風向きはなかなか変わらない。

デイトレだからと怠けず、背景まできちんと予習をした上でトレードしよう。

もしかしたらの思考と決別

朝だけトレーダーはポジポジ病になりにくいというメリットがある。

上昇しそうな銘柄を選んで買うわけではないため、持っていても仕方ないという考え方になる。むしろイレギュラーを拾っただけであり、含み益になるのもイレギュラーと考えられる。

その後の株価是正の動きで含み益も打ち消される可能性が高いと考えられるのだ。

そのため、ある程度の利益となればさっさと売ってしまい、次に行くことが出来る。

恋愛で考えた場合、非常にどうしようもないことをしていることになるが、デイトレードに目線を向ければまさに理想的な行動となる。時間効率も資金効率も最適化されているのだ。

また、ロスカット出来ない病が克服されるかどうかはわからないが、この時間帯は他にいくらでもチャンスは出現する。

そのため、響かない銘柄をいつまでも持っていても仕方ないと考えることも出来る。

脈なしであれば時間もお金も無駄だから他へアプローチする。

やはり恋愛で考えればどうしようもない行動はデイトレにおいて理想的な行動と言える。

なかなか面白いつながりと言えよう。

相手のことを考える必要がない

せっかくなので少し恋愛との関連話を掘り下げていきたい。

不快に感じられたら申し訳ないが、少しだけなので我慢してお付き合いいただきたい。

恋愛というのは相手があって成り立つことであり、相手の気持ちを考えて行動をするのが普通の人間だ。もしも相手の気持ちを一切考えず、自分のことだけを考えたらどうだろうか。

相手を傷付けることになっても自分の希望を押し通したらどうだろうか。

したいことはする。帰りたいと思えば即帰る。寝たいと思えば寝る。

自分だけに焦点を当てれば自由で最高の時間を過ごしているわけだが、相手からすれば最悪だ。

この『相手からすれば最悪』というのが大きなポイントとなる。

株式市場は恋愛ではない。言わば戦場だ。

相手が嫌がること、相手が最悪だと思うことこそ最良の戦略となる世界なのだ。

もしかしたらと思いながらホールドするのは効率的でない。芸人さんのネタにあるように、味のしなくなったガムを噛み続けるのも効率的ではない。

トレードは相手がいる世界ではあるが、顔を合わせることはない。

相手のことを知る機会もなければ必要もない。

いかに相手が嫌がるのか、人はどういう時に恐怖を感じるかなど、心理面を突き詰めて考えていくことはデイトレード力上達へとつながるはずだ。

朝の寄り付き直後はこの効率的かつ理想的な行動を取るのに非常に適した値動きをしてくれる。

そういう意味では練習に使う時間としてもベストと言える。

この時間帯での経験を他の時間にも生かすことでポジポジ病やロスカット出来ない病の改善も出来ていくかも知れない。

朝だけデイトレーダーの魅力

話は逸れてしまったが、結果的に合理的な説明が書けてむしろ良かったと思っている。

朝だけトレーダーになることで効率的かつ理想的な行動を取る練習が出来る。

そしてその動きが身に付けば朝以外の時間帯にも生かすことが出来よう。

現在では信用回転無制限となっているため、何度でも信用取引余力は復活する。

以前は余力が回復しないことで、朝だけトレーダーにならざるを得ない人も多かった。そのため出来高は朝の時間帯に集中し、その後の市場は活発とは言えなかった。

今では朝以外の時間もそれなりに出来高はある。

しかしやはり朝の出来高の多さは他の時間帯と比べて群を抜いている。

1分、1秒で変わる大衆心理、ほんの一瞬の気の迷いが命取りとなる緊張感。

様々なものがこの朝の時間帯は色濃く凝縮されている。

上達するまでは朝だけトレーダーとして練習することも視野に入れてみてはどうだろうか。

時間を有効利用出来る

朝だけトレーダーならばその後の時間を有効活用することも可能だ。

例えば相場を見て勉強するのであれば、売買しないことを徹底して欲しい。その代わり買ったつもり、売ったつもりで真剣に場を見るようにする。

これでポジポジ病の治療にもつながる。

また、デイトレで勝てずに退場が見えていた人は副業をすればいい。

働き方改革が広まってきたことで10時以降が始業という仕事もたくさんあるだろう。この時間を使って働き、収入を得るのも良い手段ではなかろうか。

ここで働かずに資金ショートで退場となるのであればそれは努力不足と言わざるを得ない。

デイトレーダーとしての地位を固めるまでは死ぬ気で努力し、何でもやるくらいの気持ちで頑張ることが大切だ。

副業の持つ副産物

少しややこしいが、副業をすることで得られる副産物がある。

副業をするこは単純にお金を得てデイトレーダーとしての延命治療をするという意味ではない。

朝だけトレーダーになり、例えば10時、11時、もしくはお昼頃からの仕事を始めたらどうだろうか。自宅を出るその時間までに勝負を終わらせなければならない。

ずるずると持ちっぱなしになるロスカット出来ない病の治療になる。

出掛ける時間が迫ってくるため、ポジポジ病の治療にもなる。

それだけではない。

デイトレで勝てないうちは、チャンスと感じ、買うべきだと思いつつも怖くてスルーしてしまう場面が多いだろう。上がると思っていても怖さから薄利でリカクしてしまうことも多い。

他の収入源を持つことで後ろ盾が出来る。ある程度の損失を覚悟することが出来るようになるのだ。その結果として自分の考えた行動を取れる回数も増える。

そうなれば当然タラレバを言うこともなくなっていく。

自分の行動、そしてミスに責任を取れるようになり、正しい反省と改善案につなげることも出来るようになっていく。

ここまでいくのは理想論ではあるが、読んでいて決して不可能な流れではないこともおわかりいただけるだろう。全ては精神的な余裕につながっていくのだ。

どんなに優れた知識や技術を持ったトレーダーでも精神面がついてこなければ単なる素人トレーダーと変わらず負け続けるだろう。精神面の成長はトレーダーにとって最も大切と言える。

副業をすることできっと様々な相乗効果が生まれるはずだ。

どうしても外に働きに出たくないのであれば家の中で努力をすればいい。

ひと昔前とは違い、在宅ワークも月に10万、20万と稼げる仕事はいくらでもあるのだから。

外で働くのも嫌、家で働くのも嫌だと努力を何もしないままではデイトレで生計を立てられるようにもならないだろう。デイトレーダーも甘い世界ではないのだ。

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生き残りのための努力をしよう。

まとめ

丸一日フルでトレードを行うデイトレーダーであっても朝が最も効率的に稼げると言う人は多い。それだけ朝の時間は人が居て出来高も集中し、稼ぎやすい相場となりやすい。

多くの感情がひしめき合う朝のデイトレードで経験を重ね、勝てる力を身に付けていこう。

参考までに筆者が登録している投資顧問無料メルマガの中でもよく使う2サイトを掲載しておく。無料銘柄だけでなく、相場概要についても無料で配信されるので重宝している。

また、株の学校というサイトがトレードスキル向上のための無料メルマガを開始した。こちらはデイトレ、スイングどちらも参考になるはずだ。

しかしメール数が多く来るため、プライベートメールで登録するのはオススメしない。

無料メルマガ専用のアドレスを作っておくのがいいだろう。

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どちらもフリーメールで登録出来、個人情報を入れる必要もないのが嬉しいところだ。